【考察】クリスタルガード クロノアーマーに思う【価格 効果 批判と反論】
クリスタルガード クロノアーマーに関わる考察
昨日、使用した感想を書いた腕時計用コーティング剤、
クリスタルガード クロノアーマー。
今回はそれを取り巻く、様々な事象についての考察を書く。
結論としては、
クリスタルガードクロノアーマーは有効であること、
現時点ではクリスタルガードクロノアーマーに固有かつ有意な懸念材料はないことである。
1 価格の妙
クリスタルガード クロノアーマーは、3000円+税の3300円という価格である。
ユーザーは、社会人が大半の腕時計ファンだろう。
そんな我々にとっては、出しやすい価格である。
と、当時に、価格が安すぎないことが、妙であると考える。
普通、同じ品物なら安ければ安いほうがよさそうだが、
趣味の品やファッション等になると話は変わる。
もし、そのコーティング剤が、数百円単位だとすると、あなたの大切な高級腕時計(百万円以上)に試そうと思うだろうか?
類似商品は今のところ筆者は知らない。
しかし、趣味の世界では、多少の安さより、効果(感)と安心感の方が尊ばれるだろう。
2 効果
クリスタルガード クロノアーマーは、たしかに効果がある。
ただし、クリスタルガード クロノアーマーにとって、分かりやすく劇的な効果は、コーティング効果よりも、
むしろ、弱アルカリ性による洗浄効果だろうというのが、筆者の仮説である。
先日の記事でも書いたとおり、筆者の妻の腕時計など、汚れかくすみの沈着しているものの方が、効果を感じやすかったからだ。
そして、クリスタルガード クロノアーマーの評判を聞いて、
普段、「自身の腕時計を拭いたり、洗浄したりしなかった層」が恒常的に使ってみて、効果を感じているのではと思う。
つまり、今まで腕時計を放置していた人には、どんなコーティング剤、どんな洗浄剤でも、劇的な効果を感じられたのではとさえ思う。
そこに、上の1 価格で記したとおり、価格の妙が加わったので、一層人気を博したのではないか。
もちろん、継続的な使用による効果は期待できそうだが。
3 批判と反論
クリスタルガード クロノアーマーによるコーティングについては、批判がある。
①曰く、メーカーの推奨していない、ユーザーによる後付の加工はいかがなものか。
②曰く、オーバーホール受け付けてもらえるか
③曰く、腕時計に有害な経年劣化するのでは?
①についての反論
コーティングといっても、ごく薄いミクロの皮膜である。
それを「後付の加工」というかは、人によって受け取り方が違いそうであるので、言葉の使い方からして疑問である。
また、日頃、我々の腕時計が、我々の皮脂や垢、汗で、もっと分厚くコーティングされてしまっている!!(もちろん、汚れたままはメーカー非推奨)ことからすると、
むしろ、後付の加工?としては、かなりマシな方といえる。
つまり、懸念材料にはならないと考える。
また、メーカーは基本的にユーザーのするどんなことも推奨はしないはずだから、メーカーが推奨していないことは、あまり理由にならない。
②についての反論
筆者は試していないが、Twitterの報告では受け付けてもらえるようだ。
そもそも、①のとおりである。
また、オーバーホールに出す前に、しっかりと洗浄しないユーザーが多いのではないか?
ならば、やはりクリスタルガード クロノアーマーのほうがずいぶんマシであろう。
やはり、懸念材料にはならない。
③についての反論
クリスタルガード クロノアーマーの経年よる腕時計対する影響については、筆者にはわからない。
開発関係者も、まだ半年程度しか使っていないようだ。
しかし、ご存知のとおり、高級自動車向けのコーティング剤は、以前より使われている。
直射日光や風雨にさらされることの多い自動車で、自動車に対しての大きな問題がない。
(自動車のグラスコーティングの場合、施工価格の高さと、施工期間の長さがデメリットになる程度で、品質・劣化についてのデメリットはなさそうだった。ただし、小傷を消す効果は、こちらもやはり無いらしい)
だから、腕時計向けのコーティング剤で、そこまで問題があるとは考えにくい。
もちろん、自動車の外装とは違い、腕時計は普段、皮膚、皮脂、汗などの有機物と常に触れる。その場合の劣化については、筆者にはなんとも言えない。
しかし、通常の腕時計でも、皮膚、皮脂、汗などの有機物と触れ、劣化するのである。
これも、クリスタルガード クロノアーマー固有の懸念材料とはいえないだろう。
③の余談
なお、仮に、正確な経年劣化具合を評価するのであれば、
全く同じ腕時計を最低4本以上を用意して、
①デッドストック状態を、保つ
②クリスタルガードクロノアーマーを施工後、無使用
③クリスタルガードクロノアーマーを施工せずに通常の使用
④クリスタルガードクロノアーマーを施工後に通常の使用し、適宜施工
といった試験が必要になると思う。
期間は長ければ長いほどよいだろう。
さらに、「通常の使用」とざっくりではなく、
使用頻度は毎日か、隔日か、週に一回なのか、
使用環境は、水濡れ、皮脂や土砂汚れは、傷つきやすい使用環境か、など、細分化できるほうが望ましい。
しかし、そのような試験には、多大な労力、時間、金銭が必要だ。
しかも、試験のために、いつも同じ腕時計を使用し続け使けなければならないとしたら、大抵の腕時計ファンには苦痛でさえあろう。
つまり、環境面、心理面の双方から、このような試験は個人では実施できない。
ただし、SNS等により、多数の腕時計ファンの交流が可能になった。
つまり似たような使用環境での、コーティングの有無による比較はできなくはない。
まとめ
以上のことから、筆者はクリスタルガードクロノアーマーは有効で、現時点で明確な懸念材料はないと考える。
(もちろん、新たな追加情報があれば、この限りではない。)
今後の懸念は別にある
むしろ、腕時計に対するコーティングが、今後、一層流行したときが気になる。
おそらく玉石混交となり、劣悪なコーティング等の登場による腕時計および人体への影響があるだろう。
そのほうが、筆者には心配である。
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コメント
No title
コーティングというからには、新品時からやったほうが良いだろうと思うのですが、長くつかっていて大丈夫かちょっと不安なところもあるのが正直なところだったのですが、この記事を拝見して、たしかにそうだなあ、と納得できました^^
2020-06-01 15:21 nico URL 編集
Re: No title
コメントありがとうございます!
おっしゃるとおりですね。
私の場合、新品の頃からクリスタルガード・クロノアーマーを施工している腕時計ももちろんあります。
が、古くて傷や汚れの多いものほど劇的だった印象ですね。
2020-06-01 17:55 のん(moonwatcher) URL 編集