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2020/04/12

時計サイト】機械式時計研究会(ザ・懐中野郎)【勝手にレビュー

今回は、懐中時計のサイトについて、勝手にレビューする。


機械式時計研究会(ザ・懐中野郎)
http://msakuma5.la.coocan.jp/
である。


機械式時計研究会とは


佐久間誠氏による個人サイトである。
過去には懐中時計の販売も行っていたが、現在は更新を停止したインターネット遺産となっている。

佐久間氏は、日本のインターネット黎明期から、複数のサイトを運営している。
読者諸兄は、他のサイトもご覧になったこともあるかもしれない。
筆者が説明するより、佐久間氏による自己紹介をご覧いただいた方が早いだろう。
http://msakuma5.la.coocan.jp/DaiouCoLtd.htm
(ちなみに、筆者は学生時代、佐久間氏による別サイト「謎の巨大生物UMA」のファンだった。)


さて、この機械式時計研究会は、懐中時計の魅力について、これでもか!というほど書き連ねている。
熱量がすごい!

佐久間氏の見識の高さ、触れた時計の量をうかがわせる。
スイスやドイツの高級時計について、真贋を含めて何ページにもわたって詳細に解説している。
懐中時計にそこまで興味のなかった頃の筆者も、全ページを読み切る頃には、懐中時計の魅力に惹きつけられていた……。
懐中時計の良さは、機械の良さなんだなと認識した。




とはいえ


いわゆる老舗サイトゆえ、そのデザイン性は90年代のままである。
サイトの構造はわかりにくく、画像も小さくて少ない。
現在のウェブサイトに慣れた方には、とっつきにくいかもしれない。

それでいて、規模の大きいサイトであるがゆえに、どこを読めばいいのか分かりにくい。

そして、更新を停止して何年も経つので、情報が古い、というのが残念きわまりない。


そう、また更新を、というのが願いである。



まとめ


外出自粛のこの時期にこそ、じっくりと読み返すのに最適かもしれない。

機械式時計研究会(ザ・懐中野郎)
http://msakuma5.la.coocan.jp/

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2020/04/08

腕時計サイト】Cooの腕時計【勝手にレビュー

腕時計サイト 勝手にレビュー



今回は、
Cooの腕時計
http://mr-coo.com/

である。

Cooの腕時計とは


兵庫県姫路市にある
キヨセ時計店
の、ウェブサイトである。

この店、時計店、とあるが、時計の販売はしていない。
主にクォーツ式腕時計の電池交換と洗浄を行っている個人経営の店である。


特筆すべきは2つ



1 洗浄


ムーブメントを取り出して、腕時計のケースやメタルバンド等を、ほとんどすべて洗浄してくれる。
腕時計に固着した汚れがかなり落ちて、輝きを取り戻す様は圧巻である。
(クォーツ式の場合、腕時計にあまり興味がないユーザーも多いのか、汚れたままの品が非常に多い印象)



2 日本中のクォーツムーブメントが見られる


上記の1とも関連するが、作業工程はウェブサイト上に公開されている。

しかも、

洗浄前
裏蓋
裏蓋を開けた状態
ムーブメントを取り出した状態
洗浄中の各部
洗浄後

などの様子をすべて、画像付きで公開しているのだ。

ムーブメントを取り出し洗浄する店は、他にもあっても、ここまで詳しく画像で見せてくれる店舗は、まずないと思う。
更新ペースも個人経営にしては早いうえに、10年以上続けている。

そして、その結果、ページ数は、1万を越える。
過去に日本で流通したことのあるクォーツムーブメントの大半とっても過言でないくらいの、
とても多くの種類のクォーツムーブメントを鑑賞することができる!
もちろん、この店の客でなくても!

その中には、グランドセイコーやブライトリング、オメガ等の有名ブランドのクォーツモデルも含まれる。
あるいは、生産終了してかなり経過したオールドクォーツも、多数掲載されている。

実は、先日、筆者がブログで紹介した、ディーゼルのミスターダディ(4つムーブメント入ったモデル)を購入した動機は、
このCooの腕時計で、同モデルの内部を見たことである。

過去記事
ムーブメントの宝箱や!? 〜ディーゼル ミスターダディ DZ-7126〜
https://moonwatch.blog.fc2.com/blog-entry-44.html

付け足し


さて、このように、クォーツ式も大好きな筆者には、たまらないウェブサイト/店である。
(そして、ご推察の通り、筆者も客の一人である)

しかし、どのウェブサイトにもあるように、このサイトにもマイナス面はある。

一度でも、ご覧になった読者諸兄にはお分かりとは思うが、
サイトの構造が、あまりに複雑すぎる。
しかも、個人経営のサイトなのに、前述の通りページ数は膨大だ。
知りたい情報にたどり着くまで、とにかく時間がかかる。

たとえば、電池交換&洗浄の様子は、がんばってサイト内を探せば、
最近のものから10年以上前と思われるものまで(紹介しているデジタル腕時計のカレンダーで分かった)見つけることができる。
しかし、そのためには、あまり整理されていないサイト内を、探し回る必要がある。
ある意味、ゲーム的に楽しむ必要がある。


また、この店では機械式腕時計の修理はしていない(洗浄だけはしてくれる)ので、注意が必要だ。
オーバーホール(分解清掃)と勘違いすると、あなたの腕時計の寿命を縮めるだろう。


おまけ


今回のレビューにあたり、店主の日記をくまなく読んだところ、
ウェブサイトで電池交換&洗浄の様子を公開しているのは、元々広告収入のためで、それが洗浄等の手間賃の一部になっていたということがわかった。

素晴らしいビジネスモデルであっとことを、今頃知った。


まとめ


とにかく、このサイトの情報量は貴重だ。
(店主のクレーマー対策も、筆者は気に入っている)

筆者は、この記事を書くにあたり、このサイトを見直したところ、何時間も潰してしまった!



Cooの腕時計
http://mr-coo.com/

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2020/04/02

腕時計サイト】おふぃすかぶ.jp【勝手にレビュー

腕時計サイト 勝手にレビュー



おふぃすかぶ.jp
https://office-kabu.jp/

おふぃすかぶ.jpとは


今回は、「腕時計専門ではないサイト」の紹介である。

なお、腕時計関連の記事だけを読みたいなら、カテゴリーから

04.Style – Wrist Watches
https://office-kabu.jp/category/watches
を選択するとよい。


さて、このサイトは、鈴木章史氏による個人サイトである。鈴木氏の元時計・靴店員の経験が生きている。

そんな中、腕時計の記事には、
セイコー
チープカシオ
フランク三浦
スマートウォッチ
についての記事が充実している。

そう、あのフランク三浦も、である。
正確には、フランク三浦を展開している株式会社ディンクスが、以前ビーバレルというブランドで、中国製機械式腕時計を販売していた頃から、興味があるようだ。

それはともかく
基本的には、シンプルで、スタンダードで、価格以上に上質感のある製品を、丁寧に扱ったサイト、という印象だ。
文章にも引き込まれる。

腕時計専門のサイトではないが、質も量も十分なのである。


ただし



腕時計専門でないがゆえに、腕時計以外の更新が続くことも多い。
期待が大きいだけに、残念な気持ちになることもある。
もちろん、筆者のような偏った読者が勝手に考えているだけだが。



まとめ


鈴木氏の、人生の一部として、バランスよく腕時計や様々なモノと関わる様子に、ただただ、憧れる。

(ただし、筆者には真似できない)



おふぃすかぶ.jp
https://office-kabu.jp/

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2020/03/28

腕時計サイト】OMEGA(オメガ)公式サイト(日本版)【勝手にレビュー

腕時計サイト、勝手にレビュー


OMEGA(オメガ)公式サイト(日本版)
https://www.omegawatches.jp/ja/

公式サイトの充実は、現代企業には必須・必然であろう。
新商品や現行商品紹介、ニュースリリース、キャンペーン情報などは、大抵の腕時計メーカーの公式サイトにもある。

オメガを称賛すべきは、ここからだ。


ビンテージウォッチのページ!


オメガが、過去に生産した時計まで、ウェブサイトで公開しているのである。
(トップページから、オメガワールド→ヘリテージ→VINTAGE WATCHESと進むべし)

ビンテージウォッチのページで検索すると、
たとえば、筆者が所有しているシーマスター200 “pre-bond“も見つけられる。
https://www.omegawatches.jp/ja/watch-omega-seamaster-200-pre-bond-db-396-1041


20200324111937a0e.jpg

(上記ページより転載)

発売は三十年も前のものにも関わらず!
画像つき(上の画像は、モノクロだが、もちろんカラーのものもある)で、諸元がわかる。

細かなモデルチェンジ等については載っていないが、
無料でアクセスできる、それも公式アーカイブという意味では、充分であろう。

読者諸兄も、ご自身所有のビンテージ・オメガをグーグルなどでウェブ検索してみた際に、
意図せずにオメガ公式サイトにたどり着いた経験がおありではないだろうか。(筆者にはある)

まとめ


あなたの腕時計が廃盤になって後々も、
いつまでも大切にされている、そんな気持ちになれる。

オメガ公式サイト
https://www.omegawatches.jp/ja/

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2020/03/24

腕時計サイト】腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン【勝手にレビュー

腕時計サイト、勝手にレビュー


今回は、

腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン
https://www.rasin.co.jp/blog/webmagazine/

を、紹介する。

まとめるなら、
このサイトの執筆陣が本気で書く、チープカシオやフランク三浦の記事を読んでみたい!

腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジンとは


銀座の時計専門店GINZA RASIN(株式会社羅針)の運営する公式サイトの一部である。
なぜ、このサイト(ブログ形式)を紹介するか、実は筆者も読者であるからである。
(オファーは一切もらっていない)

特に、力をいれている(ようにみえる)ロレックスに関しては、このサイトだけを読んでいたとしても、
(よほどのアンティークをのぞくとして)一般客が新品および中古品を購入するのに、十分な知識を得られるだろう。

本サイトの監修者・執筆陣は、どれも腕時計に造詣が深いことを伺わせる。
全記事を読むには膨大すぎるので、申し訳無いことにすべてを確認したわけではないが、
今のところ、明確にはずれ、と思う記事には巡り合わない。
編集の力も垣間見える。


おすすめの記事


基本的には、各ブランドの高級腕時計について解説し、商品紹介している記事が多いが、

サウジアラビアのロレックス正規店に行ってみた!日本で買えないデイトナ等スポーツモデルはあるのか?
https://www.rasin.co.jp/blog/rolex/rx-boutique-saudi/

時計専門店のスタッフがロレックスマラソンをしてみた!デイトナやGMTマスターIIはあるのか?
https://www.rasin.co.jp/blog/rolex/rx-marathon-daytona/

といった、実際にスタッフが足を使った記事があるのも、好感がもてる。
使用している画像にも、(腕時計専門店の立場を活かし)実物の商品を撮っているものが多いことも、加点対象だ。
(ちなみに、アフィリエイト目的ブログだと、すべてネットから拾っただけのサイトもある!)

つけたし


なお、銀座ラシンのTwitterアカウントは、今回のサイトとは異なり、かなり気軽な雰囲気だ。
担当者が異なるのか、それとも、意図的に場に合わせてテイストを変えているかのどちらかだろう。

なお、今回のブログで取り扱う腕時計の内容は、高級腕時計専門店である実店舗と重なる。
つまり、低価格帯の腕時計に関する記事は存在しないのだ。


そして、時計販売店が商品紹介を目的として運営している宿命として、
すべての時計を基本的にほめ、デメリットを徹底的にオブラートにつつむ傾向が強い。
(万が一、自分たちで売っておいて、その商品をこき下ろすとしたら、職業倫理として多分に問題であるが・・・)

その点において、我が国の雑誌(時計雑誌および、ファッション誌等)とも、共通している。
結局は、ジャーナリズムでなくコマーシャリズムで出来ているのだ。

むしろ、はなから、コマーシャリズムであるとわかりきっていることからすると、


たいていの雑誌記事よりも何倍も潔い。


もちろん、筆者のように腕時計ならすべてが好き、という人間には、褒め重視でもよいだろう。

ただ、どの腕時計を買えばいいか迷う人間には、数種を厳しく比較して、ときに強く背中を押す存在たり得ないと思う。
いや、存分に迷うことも、趣味の楽しさであるか。



まとめ


いつか、このサイトの執筆陣が本気で書く、チープカシオやフランク三浦の記事を読んでみたい!

腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン
https://www.rasin.co.jp/blog/webmagazine

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2020/03/22

腕時計サイト】ウォッチちゃんねる【勝手にレビュー

腕時計サイト、勝手にレビュー


今回は、

ウォッチちゃんねる
http://watch-times.com/

である。
なお、この記事を書くにあたって、筆者は、なんのオファーも金銭ももらっていない。

「ウォッチちゃんねる」とは


今回とり上げる「ウォッチちゃんねる」は、いわゆる、「まとめサイト」である。
つまり、ネットの掲示板やTwitter等の個人の書き込みを転載・編集しているサイトである。

まとめサイトという形式の在り方そのものには、読者諸兄には賛否あるかもしれないが、
このウォッチちゃんねるには、特筆すべき独自性があるので、紹介したくなる。

独自性、大きく分けると以下の3つである。


1 サイト管理者の見識と個性


ネットの掲示板の書き込みを、まとめるのは、簡単なようで、難しい。
凡百のスレッド、無数の書き込みから、読者に有用なものだけ選び抜き、
文字を見やすく色分けし、必要に応じて画像やリンクを追加する。
編集力を要求される。

そもそも、読者に有用かどうか、腕時計情報として正しいか、などの判断をするには、確かな知識を要求される。

(ネットの掲示板は、個人の書き込みが大半なので事実誤認や、ときには嘘も混じっている。)

ウォッチちゃんねるの運営者の能力の高さをうかがわせる。


2 海外掲示板の翻訳


海外の腕時計フォーラムからの翻訳記事は、このサイトの白眉ともいえるだろう。

口語・スラング・誤記の多い、個人の書き込みは、今のところ、最終的には、人力で翻訳するに限る。
これも、語学力に加えて腕時計の知識が両立していないと難しい。



3 読者投稿記事


「コーヒーと腕時計を一緒に撮影」シリーズをはじめ、様々な読者投稿記事が存在する。
まとめサイトでありながら、読者と作りあげるサイトという意識が伝わってくるので、大変好感がもてる。

小まとめ


これらのことから、「ウォッチちゃんねる」には、紹介したくなる要素があるといえる。

もちろん、どのサイトにもあるように、この「ウォッチちゃんねる」にも、マイナス面はある。
1つは、まとめサイトそのものの在り方として、
そして、もうひとつは元は数多の個人の書き込みであることだ。

前者のまとめサイト批判は置いておくとして、後者については、見逃せない。
つまり、「元々の書き込んだ人間が不特定多数で、腕時計に対する立場や考えがばらばら」であることだ。

ある人が、とある腕時計を絶賛しているとして、
その人が
ファッションの一部として腕時計にも興味がある程度か、
腕時計を何十何百と所有するマニアか、
腕時計で生計を立てているか、
では、本来、大きな違いがあるはずだ。

発信者が不明またはバラバラでは、記事や発言の、信頼性あるいは責任の所在と言う意味で、どうしても劣後するのだ。


しかし、それら懸念材料はあっても、
知識と能力の高い、ウォッチちゃんねるの運営者にかかれば、うまくまとまっているといえる。


まとめ


運営者の能力高い!


ウォッチちゃんねる
http://watch-times.com/

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