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2020/05/19

もしかして、スピードマスター? 後編

American Astronaut's Watch 1990s SPECIAL EDITION 3



2015年頃に日本でも展開していたイーグルモス社の隔週刊ミリタリーウォッチ・コレクション、
その特別版の一つだ。(この号は日本未発売)

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画像はeaglemossの公式サイトより転載。


公式サイトの紹介文によると


Military Watch Collection Special Edition American Astronaut's Watch 1990s.

Space can be an extremely hostile environment, so U.S. Astronauts need a robust watch with excellent time-keeping qualities. The timepiece that accompanies this special issue about U.S. space flight features a chronograph, date window and tachymetre for precision timekeeping and is presented in a metal tin.

American Astronauts were given watches that were available on the open market. They needed to have accurate timing systems for extravehicular activity, and be easily read in strong or poor light, as well as standing up to the rigours of space travel.

かなり雑に日本語訳すると、
アメリカの宇宙飛行士のために、宇宙空間で使えるような強くて正確な、市販品のクロノグラフが必要だった。


要するに、アメリカの宇宙飛行士の公式装備品腕時計を再現したものだ。
要するにオメガ・スピードマスター・プロフェッショナルに他ならない。
このミリタリーウォッチ・コレクションシリーズでは、要するに○○な腕時計が各種ラインナップされていた。

しかし、日本での展開はわずか20号で終わった。

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ちなみに、このスピードマスター風の腕時計は、スピードマスター・プロフェッショナルと違い、日付表示が可能である!

個人的には、ベルトが面ファスナー(マジックテープあるいはベルクロ)だったら完璧だなと思うし、海外から取り寄せていたかもしれない。

おわりに


あえてレプリカ、あえて模型などもアリだなと思う。

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2020/05/18

もしかして、スピードマスター? 前編

宇宙飛行士の腕時計


オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルは、NASAの公式装備品である。

もちろん、1969年の月面着陸にも……
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なんだこれ?

画像は、筆者所有の食玩フィギュア(タカラ 王立宇宙博物館 06「人類、月に立つ」)である。(2003年の品)
海洋堂というフィギュアで有名なメーカーが、作製を担当している。
さすがに腕時計までは細かく再現しなかったのだろうか。




おわりに


腕時計飛行士のフィギュアや、プラモデルで、スピードマスターまで忠実に再現されているものがあったら、情報提供、お待ちしてます。


後編につづく

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2020/03/11

あの日は、キミはどこにいたのかな?

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朝、いつもより急いで支度をしていたので、クォーツのこの腕時計を手にとった。

この腕時計、オメガ・シーマスター200“プレボンド”は、何年か前にヤフオクで、落札したものだ。

製造は1990年代
だから、9年前の、あの3.11のとき、違う持ち主の所にあった。

あのときの筆者は、独身だったし、妻には出会ってもいない。
稼働する腕時計は、セイコー・プロスペックス・スピードマスターしか所有していなかったと思う。



このシーマスターは、購入してからというもの、どんどん市場価格は上がっている。
評価が上がったともいえるし、
少しずつ寿命を迎えている個体が増えてきているせい、とも考えられる。

ともかく、作った人たちや前のオーナーのおかげで、今がある。

だからこそ、コレクションは大切に
そして、もしも可能なら、
次の持ち主に引き継げたら、と思う。

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2020/02/29

レプリカのレプリカ 〜オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ〜

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現行の一世代前のオメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチである。

もちろん、手巻き。3気圧防水。

ただし、

裏蓋をみると、


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ムーブメントが見える。
裏スケルトンまたはシースルーバック仕様である。

型番は、3573-50


他にも、風防がアクリル(プラスチック)からサファイアクリスタルに、
ムーブメントがcal.1861からcal.1863に(ムーブメントがやや装飾的になっている)それぞれ変更されている。
値段も上がっている。

変更ゆえに、通常版(当時は3570-50)のスピードマスタープロフェッショナルからは、やや高級化されているものの、
NASAの公式装備品ではなくなっている。

市販の通常のスピードマスタープロフェッショナルを、ムーンウォッチのレプリカとれば、
これは公式によるレプリカのレプリカと呼んで差し支えないだろう。

ロマンの希薄化とするか、より鑑賞にたえるとするか。
趣味度の総量はプラマイゼロといえるか。


クロノグラフ好きとしては、プッシュボタンを操作したときのムーブメントの動きが、手巻きムーブメントであることもあって、大変鑑賞しやすいので、大好きである。
どうせ、宇宙に行く予定もないし。

むしろ、スピードマスターとシーマスターとの血縁関係を示すシーホースマークが裏蓋に付いていないことが、個人的には最大のマイナスポイントである。


スピードマスター指数
99.8
公式によるレプリカのレプリカ

厳密には違う、その差をなんととらえるか

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2020/02/23

プレボンド 〜オメガ シーマスタープロフェッショナル200〜

プレボンド


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所有しているダイバーズウォッチのうちの一つ。
5年ほど前にヤフオクで中古で入手した。
当時2万円強程度だったが、現在なら倍はする。

針にまで見られる痛みは、ほとんどが前のオーナーのせいだ。
おかげで気にせずに酷使できる。


これは、プレボンド(Pre-Bond)というオメガ公認のあだ名付きモデルである。
プレボンドとは、映画007シリーズの主人公ジェームス・ボンドが、オメガシーマスターを使う前のモデルという意味である。

「プレボンド」というよりも



この腕時計にとっては、プレボンドという事後的なあだ名の由来よりも、
デザインにジェラルド・ジェンタ氏が関わったという逸話のほうが、この時計を表すにふさわしいと感じる。

ブレスレットの質感は近年のオメガと比べてはかわいそうなくらいだが、変わったコマの形状やつけ心地は悪くない。

デカアツとは違う、
スーツスタイルにも、カジュアルにも使いやすいダイバーズウォッチ。


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裏蓋には、シーホースのマーク。
現在のシーホースよりも、そっけない。


スピードマスター指数
30

別の方向に進んだ、歳の近い親戚

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2014/09/07

オメガ・スピードマスター 最新版 (ワールド・ムック 1000)

『オメガ・スピードマスター 最新版』 (ワールド・ムック 1000) というムックが、2014年8月末に発売された。
買う価値を見いだせなかったので、写真はない。

画像等は、下記のリンク先をご参照ください。
http://www.monoshop.co.jp/shop/upload/save_image/08281253_53fea7bdee283.jpg

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4846530000/

http://www.monoshop.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=5655

このムック、『オメガ・スピードマスター 20世紀の記憶装置』(ワールドムック600)の改訂版だという。

しかも、『オメガ・スピードマスター 20世紀の記憶装置』(ワールドムック600)は『20世紀の記憶装置 オメガ・スピードマスター 』(ワールドムック100)の改訂版なので、

『オメガ・スピードマスター 最新版』 (ワールド・ムック 1000)は、『20世紀の記憶装置 オメガ・スピードマスター 』(ワールドムック100)の再改定版ということになる。



大元になった『20世紀の記憶装置 オメガ・スピードマスター 』(ワールドムック100)が運よく近所の図書館にあったので、読んでみた。
1997年発行のムックであるが、その時点から約三十年前のアメリカのNASAの宇宙開発に関する記事が本の過半数を占めるムックであった。

腕時計の本を読もうとしたら、宇宙がメインの本だった。

NASAとスピードマスターがどっちも好きで、どっちかというとNASAの方が好きな人にしか向かない書物である。

タイトルに偽りありだ。スピードマスターについての本とは思えない内容だ。(表紙なんて、ほとんどが宇宙飛行士の記念写真だった)

編集した人の思考と嗜好が異常なまでに反映された結果としか思えなくて、めまいを覚えた。


宇宙開発に占めるスピードマスターの役割なんて、彼らが思いこませようとしているほどすごくない。
当時のストップウォッチ機能付き腕時計としては頑丈だったから、アメリカの宇宙飛行士の装備品に選ばれただけの話にすぎない。

現在では、Gショックかルミノックスにでも任せておけばいい分野だ。

ご存じのとおり、アポロ13号の事故の際に、正確に十何秒かを計れたから、危機を脱出できたというネタもあるにはある。
だが、それにしても、十数秒程度をまともに計れないストップウォッチを探すほうが難しいし、その程度の時間の長さであればストップウォッチ機能がついてない腕時計でも確認できる。


というわけで、数ある装備品の一つでしかない物に、異常に執着して、さも大事業に大きな役割を果たしたように錯覚させる効果を狙ったムックとしか思えなくなった。


ただし、「余分な」NASA関連の記事を除くと、それなりに興味を持てる記事もある。
歴代のスピードマスターの細かな差異は、パーツごとに変更点を並べていたので見やすかったし、
初代からのスピードマスターの多くが並んだ一覧写真も面白かった。

だが、それにしても、それに3000円以上の金銭を払おうとは思えない。

ちなみに、『最新版』は600号から16ページ増量しているそうだが、定価は4800円に値上げされている。
増量は結構なので、宇宙関連の内容なんて十分の一以下に圧縮して、「ちゃんと」オメガ・スピードマスターそのものが主役になるようにしてほしい。
また、宇宙飛行士だけじゃなく、安倍総理やミハエル・シューマッハ等の著名人のユーザーや、古今東西の逸話を盛り込んだ本がほしい。シューマッハが広告塔になるまえからドイツで人気があったのだが、その理由も知りたい。
2014/04/04

スピードマスターデイト!

4月から、職場にスピードマスター仲間が増えた。

晴れの日も雨の日も、彼の左手首には、スピードマスターデイトがあった。

こういうとき、無性に羨ましくなる。

ガンガン使い倒す使い方は、精神的に筆者にはできないし、そもそも、防水性能では物理的にデイトに勝てない。
2014/03/21

昔の複数人が作った話のこと  「神話」

南充浩氏のブログで「物語商法には食傷気味」という記事を読んだ。


物語商法には食傷気味
http://blog.livedoor.jp/minamimitsu00/archives/4024825.html


「物」を売るのではなく「コト」「物語」「背景」「感動」を売れ。

ということになるのだろうけど、今度は「物語」の演出過多な売り方が増えており、何だかどれも胡散臭く見えてしまう。

中略

個人的には「物語」商法の行き過ぎを感じる。
そして、こうした「物語商法」「感動商法」にはちょっとウンザリしている。

けれども「物のスペック」のみでは売れない環境下において、「物語商法」や「感動商法」の方が売り上げを稼ぎやすいのは事実だ。
洋服だって同じである。



南充浩氏は繊維業界の記者・ライターで、上記は繊維業界についてのブログなのだが、


筆者は物語商法をそれこそ何十年も続けているブランドってあるよなと思った。腕時計で。

もちろんその一つは、我らのオメガ・スピードマスター(OMEGA SPEEDMASTER)に他ならない。


オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルが、ロンジンやロレックスとの競争に勝ちアポロ計画の公式装備品に採用された。
アポロ11号で月面に到達した宇宙飛行士の腕時計という名誉を得たことは周知の事実である。
その故事から、今もスピードマスター・プロフェッショナルの裏蓋には、“THE FIRST AND ONLY WATCH WORN ON THE MOON”と刻印されている。

また、トラブルが起きたアポロ13号を無事に地球に帰還させるために活躍したというのも周知の事実である。

しかし、宇宙飛行士が私物として非公式に月面に持ち込んだ腕時計があると言われているし、

『アポロ13号 奇跡の生還』の邦訳板には、スピードマスターという単語を見つけることはできなかった。本当に宣伝されるほど活躍したと言えるのかは疑問である。


しかし、今でも、スピードマスターを所有している、あるいは所有したがっている人たちにとって、「スピードマスター・プロフェッショナルの物語」は大層魅力的らしい。


スピードマスター・プロフェッショナルにまつわる神話じみた物語をほこらしげに語るブログは、捨てるほどある。いわく月に行った時計だからスピマスを買ったんだよ、と。

その中に、少なからずスピードマスター・オートマチックやスピードマスター・デイトといった、スピードマスター・プロフェッショナルとは似て非なる腕時計しか所有していない執筆者がいる。
驚きを禁じ得ないし、彼らはずっと気づかずにいたほうが幸せだろうと思う。

もしかしなくても、スピードマスターなら全部同じだよ、と思いこませているずるい商売人がいるのではないかと思わずにはいれれない。


ともかくとして、いつまでスピードマスターの物語商法(とうかもはや神話商法)が続くのか、個人的にはかなり食傷気味であるが、気にはなるのである。


だって、この筆者にとっても、その神話がスピードマスター・プロフェッショナル購入の動機の一つにはなったのだし……

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2014/03/21

スピードマスタータイプ掛け時計

驚くことに、前回の記事でとりあげたPARNIS社の掛け時計"スピードマスタータイプ”は、支障なく使用できている。

時刻を電波時計に合わせていたのだが、未だに合っているのだ。(スモールセコンドは不動の飾りなので、秒単位のズレについては調べようがないが……)

海外製の低価格クォーツムーブメントだからと、ある意味、ドラマチックな展開を期待していたのだが、支障がない。

もっとも、中長期的に見れば、大幅な遅れや進み、果ては停止などが待ちかまえていそうな気がしてならない。

だが、支障があったら、「やっぱり」で済むし、無かったら無かったで「儲けもの」ということになる。

どちらに転んでも、筆者自身には微塵も損害はない。(多少の初期費用を除けば)

しょせん、ジョークグッズなのだから。

笑ってすませようと思う。
2014/03/12

スピードマスタープロフェッショナル?




なにやら、いわくありげな箱。
スピードマスタータイプの手書き文字。

中身はこれだ。



スピードマスター風?の壁掛け時計である。
大きさは比べ物にならないし、風防の盛り上がりはないし、プッシュボタンもリュウズもないので、かなり印象が違う。

作りは雑なので、OMEGA社とは縁もゆかりもなさそうな代物だ。

ムーブメントは台湾製。楽天で買ったが保証書なし。
モニター電池も、壁掛け用の付属品なし。


これで9800円だったのは、高いか高いか……


先ほど電池を入れてみたので、どのくらい日差が出るか、楽しみである。
続報を待たれよ!


ファイル04
PARNIS スピードマスタータイプ 壁掛け時計

Ωスピードマスター指数 20
クロノグラフ針なし、風防の盛り上がりなし。プッシュボタンなし、リュウズなし。Ωマークなし……


以下、オメガ・スピードマスターとの比較画像。
クリックで拡大。