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2020/03/31

【漫画『着たい服がある』によせて】僕には着けたい腕時計がある

「もう……、まんまじゃん!」
それが、漫画『着たい服がある』を目にした感想だった。

主な登場人物にとっての、「服」を、「腕時計」に置き換えたら、もう、僕や腕時計ファンのみんな、そのまんまなんだ!

(今回はパッション全開、完全に主観で書くので、一人称は「僕」)

漫画『着たい服がある』とは



漫画『着たい服がある』は、
常喜寝太郎による、元々はTwitterに掲載した数ページの連作漫画から、連載化された作品だ。

https://twitter.com/netarouTsuneki/status/964449934593282048?s=20

内容は、
変わった服装の趣味を隠そうとする女子大生と、別方向に奇抜な服装の趣味を隠さない男性の交流を通して……という流れだ。

特に、男性は強いポリシーがあり「自分の着たい服着た方が1億倍気持ちいいんスよ」や「何着てどこ行くかは、自分で決めます」
など言ってくれる。

こいつ、僕だ。僕と同じなんだ。僕の服装はそんなに奇抜じゃないけど、魂が近い!
といっても、女性のほうの気持ちも、わかる!
むしろ、昔は僕もこんなんだった!

他の登場人物にも、服を通した考え方がそれぞれあって、ファッションに対するポリシーのカタログのようにも思える。
(ただし、無料配信をあさって読んだので、全巻は読んでない。)
全5巻、良い結末のようなので、妻に相談してみよう。

持論


さて、
漫画の影響を受けて、腕時計について、考えた。
自分と周囲との折り合いというか。ファッションと腕時計とか。
長々と書いたけど、言いたいことは、僕には、着けたい腕時計があるということ。



腕時計は一般の人にとっては、2つに分類できる。
①時刻を知る必需品
②ファッションアイテム

だから、①の腕時計の必需品側面を重視している人は、何にでも合わせられる無難な物を一つ選ぶように見える。
職場環境にも影響される。
お金に余裕のある範囲で、高額なものも買うが、優先順位は家や自動車より低い。
国内大手メーカーか、ロレックス、オメガ、タグホイヤーあたりが多い。スマートウォッチにする人もいる。

②の腕時計をファッションアイテムだと思っている人にとっては、服装というか、その日のコーディネイトに合わせる物だろう。
だから、色や形を重視して、ストーリーやトレンド、TPOも加味しながら、複数本所有する。
ファッションブランド系の腕時計だろうが、国内外のメーカーだろうが、そこに垣根はない。
たまに、すごく高い腕時計もぽんと買ったり、飽きたりもする。スマートウォッチもおしゃれの一環だ。


一方、
腕時計ファンは、一般な人とは違う。

腕時計が特別な人、
腕時計選びには、強烈な個性がある。
外装、機能、ムーブメント、ブランド、コレクションのバランス、リセールバリューあらゆる情報から検討する人もいれば、気にいるかどうかで即決する人もいる。
何を選ぶかで、他の腕時計ファンからの評価が上がったり下がったりするとも考える。

そんな、僕たち腕時計そのものが好きな人は、大抵は複数本腕時計を所有する。
(その中で、片手の指程度の数本厳選タイプと、足の指でも足りない大量保有タイプに分かれる)

僕たちの多くは、腕時計を重要視しながらコーディネイトを決定する。
重要な日で、気合いを入れるために、この腕時計にするから、服は……など。
(または、コーディネイトはほとんど気にしない人もいるが、今回は除く)

個人的に


そして、ここからは、完全に僕個人。
僕は、たとえば、金を使ったり腕時計に、シャツの袖で傷がついたら嫌なときは、多少肌寒くても半袖を選んだりする。

服装は腕時計に合ったり映えたりするように選ぶ。
靴、ベルト、バッグ等の皮革製品の色は、腕時計のバンドの色と統一する。

腕時計の帯磁防止のため、バッグや財布は、磁石付きを避ける。
スマートフォンは、右側のポケットにしまうか、バッグに入れる。

もちろん、腕時計を含め、身につけるものが自分に似合うかどうか、も大切かもしれない。
けど、「他人から見た自分」よりも、
僕は「自分が見る、腕時計と、その周りの風景が好き」だ。
(そりゃ、お世辞で、かっこいいとか、イケメンとか言われると嬉しいけどさ)

だから、着けたいものを着けるし、買いたいものを買う。
お金と家族の許しがあるかぎり。


僕の腕時計趣味(数十本所有)を知って、
成金ぽいとか、
腕は2本しかないのにとか、
シチズンのソーラー電波で十分とか、
わざわざ言う人もいた。

特に、僕が今より若い頃には、若いくせに、というやっかみもあったのだろう。

だけど、
この腕時計趣味のおかげで、
仲良くなれた知人、仕事の関係者、上司もいる。
腕時計という、共通言語のおかげで、まるで同郷の人間のように会話ができる。


まとめ


だから、
僕には、着けたい腕時計がある!

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2020/03/30

【考察】クリスタルガード クロノアーマーに思う【価格 効果 批判と反論】

クリスタルガード クロノアーマーに関わる考察


昨日、使用した感想を書いた腕時計用コーティング剤、
クリスタルガード クロノアーマー。
今回はそれを取り巻く、様々な事象についての考察を書く。

結論としては、
クリスタルガードクロノアーマーは有効であること、
現時点ではクリスタルガードクロノアーマーに固有かつ有意な懸念材料はないことである。


1 価格の妙


クリスタルガード クロノアーマーは、3000円+税の3300円という価格である。
ユーザーは、社会人が大半の腕時計ファンだろう。
そんな我々にとっては、出しやすい価格である。


と、当時に、価格が安すぎないことが、妙であると考える。
普通、同じ品物なら安ければ安いほうがよさそうだが、
趣味の品やファッション等になると話は変わる。

もし、そのコーティング剤が、数百円単位だとすると、あなたの大切な高級腕時計(百万円以上)に試そうと思うだろうか?
類似商品は今のところ筆者は知らない。
しかし、趣味の世界では、多少の安さより、効果(感)と安心感の方が尊ばれるだろう。


2 効果


クリスタルガード クロノアーマーは、たしかに効果がある。

ただし、クリスタルガード クロノアーマーにとって、分かりやすく劇的な効果は、コーティング効果よりも、
むしろ、弱アルカリ性による洗浄効果だろうというのが、筆者の仮説である。

先日の記事でも書いたとおり、筆者の妻の腕時計など、汚れかくすみの沈着しているものの方が、効果を感じやすかったからだ。

そして、クリスタルガード クロノアーマーの評判を聞いて、
普段、「自身の腕時計を拭いたり、洗浄したりしなかった層」が恒常的に使ってみて、効果を感じているのではと思う。

つまり、今まで腕時計を放置していた人には、どんなコーティング剤、どんな洗浄剤でも、劇的な効果を感じられたのではとさえ思う。

そこに、上の1 価格で記したとおり、価格の妙が加わったので、一層人気を博したのではないか。

もちろん、継続的な使用による効果は期待できそうだが。

3 批判と反論


クリスタルガード クロノアーマーによるコーティングについては、批判がある。

①曰く、メーカーの推奨していない、ユーザーによる後付の加工はいかがなものか。
②曰く、オーバーホール受け付けてもらえるか
③曰く、腕時計に有害な経年劣化するのでは?

①についての反論
コーティングといっても、ごく薄いミクロの皮膜である。
それを「後付の加工」というかは、人によって受け取り方が違いそうであるので、言葉の使い方からして疑問である。

また、日頃、我々の腕時計が、我々の皮脂や垢、汗で、もっと分厚くコーティングされてしまっている!!(もちろん、汚れたままはメーカー非推奨)ことからすると、
むしろ、後付の加工?としては、かなりマシな方といえる。
つまり、懸念材料にはならないと考える。

また、メーカーは基本的にユーザーのするどんなことも推奨はしないはずだから、メーカーが推奨していないことは、あまり理由にならない。

②についての反論
筆者は試していないが、Twitterの報告では受け付けてもらえるようだ。
そもそも、①のとおりである。
また、オーバーホールに出す前に、しっかりと洗浄しないユーザーが多いのではないか?
ならば、やはりクリスタルガード クロノアーマーのほうがずいぶんマシであろう。
やはり、懸念材料にはならない。


③についての反論
クリスタルガード クロノアーマーの経年よる腕時計対する影響については、筆者にはわからない。
開発関係者も、まだ半年程度しか使っていないようだ。

しかし、ご存知のとおり、高級自動車向けのコーティング剤は、以前より使われている。
直射日光や風雨にさらされることの多い自動車で、自動車に対しての大きな問題がない。
(自動車のグラスコーティングの場合、施工価格の高さと、施工期間の長さがデメリットになる程度で、品質・劣化についてのデメリットはなさそうだった。ただし、小傷を消す効果は、こちらもやはり無いらしい)

だから、腕時計向けのコーティング剤で、そこまで問題があるとは考えにくい。

もちろん、自動車の外装とは違い、腕時計は普段、皮膚、皮脂、汗などの有機物と常に触れる。その場合の劣化については、筆者にはなんとも言えない。
しかし、通常の腕時計でも、皮膚、皮脂、汗などの有機物と触れ、劣化するのである。
これも、クリスタルガード クロノアーマー固有の懸念材料とはいえないだろう。



③の余談


なお、仮に、正確な経年劣化具合を評価するのであれば、

全く同じ腕時計を最低4本以上を用意して、
①デッドストック状態を、保つ
②クリスタルガードクロノアーマーを施工後、無使用
③クリスタルガードクロノアーマーを施工せずに通常の使用
④クリスタルガードクロノアーマーを施工後に通常の使用し、適宜施工

といった試験が必要になると思う。
期間は長ければ長いほどよいだろう。

さらに、「通常の使用」とざっくりではなく、
使用頻度は毎日か、隔日か、週に一回なのか、
使用環境は、水濡れ、皮脂や土砂汚れは、傷つきやすい使用環境か、など、細分化できるほうが望ましい。

しかし、そのような試験には、多大な労力、時間、金銭が必要だ。
しかも、試験のために、いつも同じ腕時計を使用し続け使けなければならないとしたら、大抵の腕時計ファンには苦痛でさえあろう。
つまり、環境面、心理面の双方から、このような試験は個人では実施できない。

ただし、SNS等により、多数の腕時計ファンの交流が可能になった。
つまり似たような使用環境での、コーティングの有無による比較はできなくはない。




まとめ


以上のことから、筆者はクリスタルガードクロノアーマーは有効で、現時点で明確な懸念材料はないと考える。
(もちろん、新たな追加情報があれば、この限りではない。)


今後の懸念は別にある


むしろ、腕時計に対するコーティングが、今後、一層流行したときが気になる。

おそらく玉石混交となり、劣悪なコーティング等の登場による腕時計および人体への影響があるだろう。
そのほうが、筆者には心配である。

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2020/03/29

【使用談】クリスタルガード クロノアーマー 【失敗?成功?】

クリスタルガード クロノアーマー



ネット上の一部で話題の、腕時計用コーティング剤
クリスタルガード クロノアーマー
(3000円+税)

その話題のため、各ネットショップでは売り切れ、
転売屋からしか買えなそうだったので、諦めていた。

ところが、先日、一旦在庫が復活したので、ようやく購入できた。


クリスタルガードクロノアーマー
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商品裏面
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塗ってから、時間をおき(推奨は24時間)、拭くことで、
洗浄効果と、ミクロのクリスタルガラスの皮膜を得られるようだ。

クロノアーマーを試してみる


実験用に、小傷の多い使用感のある2本を用意した。
クリスタルガードクロノアーマーには、10年、20年先の劣化はどうなるか、という意見もあったので、
どうせ、そんなに先には、そもそも修理不能になっているモデルを選定した。
つまり、事実上のノーリスクだ。

施工前


推奨されている脱脂の工程まで済ませた施工直前が、以下の画像

セイコー SND367PC(脱脂済み、施工前)
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セイコー ダイバースキューバ(脱脂済み、施工前)
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どちらの腕時計も、小傷が目立ち、かなり使用感があることがわかる。

さあ、塗るぞ! というところで、
うっかりフタを回してしまい……、
いきなり、上澄みを五百円玉大ほど、こぼす!
失態!

だが、こぼれたのが、ちょうどクロスの真上だったので、それも使って施工。
さらに、撮影していないが他の腕時計数本にも施工してみた。
施工中、筆者の妻が腕時計を外しだし、
「私のも、お願い」
もちろん、施工。

ちなみに、上ずみをこぼしてしまったので、念のため、クロノアーマーの提案者&大使のくろのぴーす氏にTwitterで質問してみたが、おそらく問題ないとのこと。
https://twitter.com/chronopeaceful/status/1243060162677506048?s=20

さて、結果は如何に?

※画像は、公平を期すため、筆者にできる限り同じ機材、場所、光源、画質・補正設定にしてある。


施工後


しっかりと時間をおいてから、乾拭きしたのが、以下の画像である。

セイコー SND367PC
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セイコー ダイバースキューバ
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施工二回目


さらに、もう一回塗って、時間をおいてから、乾拭きしたのが、以下の画像である。

セイコー SND367PC(二回目)
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セイコー ダイバースキューバ(二回目)
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ダイバースキューバ裏蓋
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シチズンファルコン(二回目)
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感想



総じて、大差ないように見える。
しかし、よく比較すると、徐々に光沢感の向上と、
傷が分かりづらくなってきているように見える。

もともと、筆者は腕時計をなるべく丁寧に扱い、使ったら拭いてからしまい、定期的にケースは清掃、メタルバンドは薬品で洗浄している。
筆者の場合では、クリスタルガードクロノアーマーの効果の一つ、洗浄効果がほぼ期待できないので、劇的ビフォーアフターとはいかないのだろう。

ただし、静止画像では伝えられないが、腕時計を動かすときの、輝きやきらめきは、明らかに増したように思う。
動画でアップされている方を検索し、参考にされたい。

ちなみに、前述の筆者の妻は、
「こんなに、ピカピカになったら、もったいなくて使えないよ〜!」
と一回目の施工直後から、言い出していた。嬉しい悲鳴である。
妻のように、一本の時計を毎日寝るまで使い続け、しかも、時計を拭きもしない人の腕時計には、かなり洗浄効果が高いのだといえる。
(弱アルカリ性のため、タンパク質汚れをよく落とすのだ)

また、施工前画像を残していないが、シチズンファルコンの3針のように、経年劣化か汚れの沈着かで、ケースに曇りが出ていたものは、かなり改善された。
セイコーダイバースキューバの裏蓋も、光り方が改善された。

なお、施工後の表面のさわり心地は、
するっするっ
であった。
感触にウェットさやベタつきはない。

小傷は消えない。
輝きがかなり復活したので、小傷が目立ちにくくなっていると感じる。
ミクロの皮膜を作るという特性上、数回の施工で、小傷が消えるとは思えない。
もし、傷が消えるとしたら、相当な厚塗りをするか、または汚れを傷と誤認していたかではないかとさえ思う。


まとめ


さらに、数回の施工をしたら、どうなるか
経年したらどうなるか、今後に期待大である。

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2020/03/28

腕時計サイト】OMEGA(オメガ)公式サイト(日本版)【勝手にレビュー

腕時計サイト、勝手にレビュー


OMEGA(オメガ)公式サイト(日本版)
https://www.omegawatches.jp/ja/

公式サイトの充実は、現代企業には必須・必然であろう。
新商品や現行商品紹介、ニュースリリース、キャンペーン情報などは、大抵の腕時計メーカーの公式サイトにもある。

オメガを称賛すべきは、ここからだ。


ビンテージウォッチのページ!


オメガが、過去に生産した時計まで、ウェブサイトで公開しているのである。
(トップページから、オメガワールド→ヘリテージ→VINTAGE WATCHESと進むべし)

ビンテージウォッチのページで検索すると、
たとえば、筆者が所有しているシーマスター200 “pre-bond“も見つけられる。
https://www.omegawatches.jp/ja/watch-omega-seamaster-200-pre-bond-db-396-1041


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(上記ページより転載)

発売は三十年も前のものにも関わらず!
画像つき(上の画像は、モノクロだが、もちろんカラーのものもある)で、諸元がわかる。

細かなモデルチェンジ等については載っていないが、
無料でアクセスできる、それも公式アーカイブという意味では、充分であろう。

読者諸兄も、ご自身所有のビンテージ・オメガをグーグルなどでウェブ検索してみた際に、
意図せずにオメガ公式サイトにたどり着いた経験がおありではないだろうか。(筆者にはある)

まとめ


あなたの腕時計が廃盤になって後々も、
いつまでも大切にされている、そんな気持ちになれる。

オメガ公式サイト
https://www.omegawatches.jp/ja/

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2020/03/27

ミリウォッチ カーキカラー追加 〜ダイソー ミリウォッチ その2〜

ダイソーミリウォッチの続編である。

結局、筆者はダイソーミリウォッチのカーキカラーを入手した。
以前紹介したブラック同様、税込み550円である。

ケースはカーキ色のプラスチック製
ベトナム戦争期のアメリカ軍向け使い捨て腕時計を、再現しているようだ。
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詳細


パッケージ表
簡易だが、これで十分。
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パッケージ裏
取り扱い説明書の替わりでもある。
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裏側
引き通しの、NATOタイプのベルトであることがわかる。
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裏蓋
モールドで使用する電池やムーブメントの記載あり
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竜頭
シンプルで、低価格品にしては、使いやすい大きさ
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文字盤
ブラックと全く同じ
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比較


比較用にブラック
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時分の初期設定は10時と何分か、にしているのだろう。
一瞬、どれも同じなのかと思ったが、差がかなりある。

ブラックとカーキ並べて
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文字盤アップ
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モノクロで
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まとめ


というわけで、
ダイソー ミリウォッチ

ブラックを気に入ったので、結局2色揃えた。
ブラックと比べてカーキのほうが、使い捨てのミリタリーウォッチらしくなる。
反面、ややプラスチックの安っぽさも出る。
それを、「本物らしさ」とるかどうか。

ともかく、2色とも買って、その日の服装に合わせてもいいだろう。
それでも、安いチープカシオ1本と釣り合う価格である。

「買い」であることは、間違いない。



なお、以前のミリウォッチのブラックの記事には、「使い捨て論」も書いたので、
もし、ご興味があれば、ご覧いただきたい。
https://moonwatch.blog.fc2.com/blog-entry-58.html

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2020/03/26

今、ほしい! 〜2020年3月下旬版〜

先日、今、ほしい!腕時計の記事を書いたばかりだが、

この一月近く、連日ブログを書いているせいか、
自分の中の腕時計観が、激しく変動しているのがわかる。
正確には、核心部(コア)は一層固まり、外周部は波打っているというべきか。

ほしい機能


前回の記事に付け足し、
今回は、腕時計の機能という観点から振り返らせていただく。
筆者は、腕時計を数十本所有しているが、無い機能もある。
代表的なものは、

GMT機能
ムーンフェイズ
スプリットセコンドクロノグラフ
パーペチュアルカレンダー
リピーター
ソヌリ

実はどれもない。

上記のうち、ムーンフェイズとリピーターを除くすべては、
所有しているG-SHOCKまたはエディフィスのソーラー電波腕時計(どちらもカシオ)が、機能を電子的に再現している。

ても、そうじゃない!

筆者にとっては、元々、どれも実用性を、あまり期待していない機能である。
読者諸兄もご納得ではなかろうか。

であれば、純粋に趣味的な意味で、上記の機能がほしいのだ。
実用性を無視してよい、そう、趣味だからこそ……


楽しみたい!!


実は、それらの機能のある腕時計を、幾度となく買おうと悩み、
そして、いつも後回しにしている。



購入編



ところで、楽天市場の期間限定ポイントが2千円弱貯まってきたので、それで買える商品を探していた。
もちろん、腕時計で、

そんなとき、もう一つ、まだ、自分の所有する腕時計にない機能に気づいた。

日本語!
日本語カレンダーである。
英語、スペイン語、アラビア語はあるが、まだ、日本語はない!
(なお、中国と日本は曜日表記が違うので、漢字表記というと語弊がある)

そこで、今回選んだのが、これである。
シチズンQ&Q A182-301
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(Q&Q公式サイトより引用 https://qq-watch.jp/lineup/standard/a182-301.html

果たして、その実物は如何に。
到着を待たれよ。

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2020/03/25

だから、腕時計には、パッションだってば

先日、腕時計の文字盤の書体などについて、Twitterなどで話題になっていた。
ちょうど、高輪ゲートウェイ駅の駅名標の書体について話題になっていた流れだろうか。

結局のところ、書体を含め、
「腕時計全体として、よいかどうか」ではないかと筆者は考える。

一般に、どんなにディテールを積み重ねても全体にはならない。

大切なのは、調和、バランスをとること、であるし、
ファッション的にはあえて外す、もあるだろう。
あえて非対称にしたり、あえて違和感をもたせたりするのも技法の一つである。

ただし、メーカーとしては、
その腕時計単体が、常に素晴らしければ、よいわけではない。

メーカーとしては、低価格から高価格までラインナップしていたら、あえて品質に差異を付ける。

逆に、同一ブランド内なら、どの製品も決して品質に差をつけないというやり方もある。
(その場合、機能や装飾で差をつける)


そう考えると、低価格なセイコー5の例のように、
1万円未満の商品で満足されて、プレザージュはてはグランドセイコーに、顧客の目が向かないとなると、まずいはずだ。

スウォッチグループのように、傘下ブランド間で品質差・価格差を明確に区別しているところも多い。

そうすると、同一ブランド内でも価格の高低によって、露骨に品質を変える、
例えばフランクミュラー(フランク三浦ではない!)のようなやり方も、決してアコギではないといえる。
(むしろ、数十万円台のフランクミュラーは、天才時計師フランク・ミュラー作品の雰囲気を、【格安】で大衆が味わえる合法的類似商品である、とさえいえる。)


とすると、我々は、細部にこだわるのではない。

その腕時計が、好きか否かで選ぶしかない。
パッションを感じるか否かだ、と声を大にしたい!

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2020/03/24

腕時計サイト】腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン【勝手にレビュー

腕時計サイト、勝手にレビュー


今回は、

腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン
https://www.rasin.co.jp/blog/webmagazine/

を、紹介する。

まとめるなら、
このサイトの執筆陣が本気で書く、チープカシオやフランク三浦の記事を読んでみたい!

腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジンとは


銀座の時計専門店GINZA RASIN(株式会社羅針)の運営する公式サイトの一部である。
なぜ、このサイト(ブログ形式)を紹介するか、実は筆者も読者であるからである。
(オファーは一切もらっていない)

特に、力をいれている(ようにみえる)ロレックスに関しては、このサイトだけを読んでいたとしても、
(よほどのアンティークをのぞくとして)一般客が新品および中古品を購入するのに、十分な知識を得られるだろう。

本サイトの監修者・執筆陣は、どれも腕時計に造詣が深いことを伺わせる。
全記事を読むには膨大すぎるので、申し訳無いことにすべてを確認したわけではないが、
今のところ、明確にはずれ、と思う記事には巡り合わない。
編集の力も垣間見える。


おすすめの記事


基本的には、各ブランドの高級腕時計について解説し、商品紹介している記事が多いが、

サウジアラビアのロレックス正規店に行ってみた!日本で買えないデイトナ等スポーツモデルはあるのか?
https://www.rasin.co.jp/blog/rolex/rx-boutique-saudi/

時計専門店のスタッフがロレックスマラソンをしてみた!デイトナやGMTマスターIIはあるのか?
https://www.rasin.co.jp/blog/rolex/rx-marathon-daytona/

といった、実際にスタッフが足を使った記事があるのも、好感がもてる。
使用している画像にも、(腕時計専門店の立場を活かし)実物の商品を撮っているものが多いことも、加点対象だ。
(ちなみに、アフィリエイト目的ブログだと、すべてネットから拾っただけのサイトもある!)

つけたし


なお、銀座ラシンのTwitterアカウントは、今回のサイトとは異なり、かなり気軽な雰囲気だ。
担当者が異なるのか、それとも、意図的に場に合わせてテイストを変えているかのどちらかだろう。

なお、今回のブログで取り扱う腕時計の内容は、高級腕時計専門店である実店舗と重なる。
つまり、低価格帯の腕時計に関する記事は存在しないのだ。


そして、時計販売店が商品紹介を目的として運営している宿命として、
すべての時計を基本的にほめ、デメリットを徹底的にオブラートにつつむ傾向が強い。
(万が一、自分たちで売っておいて、その商品をこき下ろすとしたら、職業倫理として多分に問題であるが・・・)

その点において、我が国の雑誌(時計雑誌および、ファッション誌等)とも、共通している。
結局は、ジャーナリズムでなくコマーシャリズムで出来ているのだ。

むしろ、はなから、コマーシャリズムであるとわかりきっていることからすると、


たいていの雑誌記事よりも何倍も潔い。


もちろん、筆者のように腕時計ならすべてが好き、という人間には、褒め重視でもよいだろう。

ただ、どの腕時計を買えばいいか迷う人間には、数種を厳しく比較して、ときに強く背中を押す存在たり得ないと思う。
いや、存分に迷うことも、趣味の楽しさであるか。



まとめ


いつか、このサイトの執筆陣が本気で書く、チープカシオやフランク三浦の記事を読んでみたい!

腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン
https://www.rasin.co.jp/blog/webmagazine

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2020/03/23

和時計、ご存知ですか? 〜大人の科学vol.28 ふろく 二挺天符式和時計

和時計、ご存知ですか?



春分の日は、洋時計(普通の時計)も、和時計も同じ時刻を刻む。
などと、Twitterにつぶやいてから、筆者自身が所有する唯一の和時計の存在を思い出した。

大人の科学vol.28 ふろく 二挺天符式和時計
である。

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製品について


江戸期の卓上和時計を、組み立て式の雑誌ふろくにしたものだ。
プラスチックと金属を多用していることと、スペースなどの問題で、ぜんまいを使用している以外は、江戸期の構造を再現しているようだ。

雑誌の奥付によると、2010年8月10日発行。
もう10年前の品になる。

文字盤の干支、一つの針、二つの棒天符、昼と夜の切り消えのときの盗人金の作動など、
ひたすらに、趣味性のある品だ。

誌面によると、組み立て時間の目安は1時間半。
筆者が組み立てたのは、何年も前のことで覚えていないが、目安とほとんど大差ない時間で作ったと思う。
(なお、筆者の技術力では、実用に足る精度には調整できなかった)

誌面について


一応の本体である、「大人の科学」誌面からは、
江戸期の日本の時計師達の、技術的水準の高さを知ることができる。

(欧米式で現行同様の)定時法(1日を単純に24分割)を、江戸期の不定時法(日の出日の入に合わせ、昼の時間、夜の時間の長さが変動する)に対応させるための工夫がわかるのだ!

「十年一昔……」



しかし、そんなことより、
表紙の、女優の杏さんを見て、
「十年一昔だな」と、思わずには、いられなかった。

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2020/03/22

腕時計サイト】ウォッチちゃんねる【勝手にレビュー

腕時計サイト、勝手にレビュー


今回は、

ウォッチちゃんねる
http://watch-times.com/

である。
なお、この記事を書くにあたって、筆者は、なんのオファーも金銭ももらっていない。

「ウォッチちゃんねる」とは


今回とり上げる「ウォッチちゃんねる」は、いわゆる、「まとめサイト」である。
つまり、ネットの掲示板やTwitter等の個人の書き込みを転載・編集しているサイトである。

まとめサイトという形式の在り方そのものには、読者諸兄には賛否あるかもしれないが、
このウォッチちゃんねるには、特筆すべき独自性があるので、紹介したくなる。

独自性、大きく分けると以下の3つである。


1 サイト管理者の見識と個性


ネットの掲示板の書き込みを、まとめるのは、簡単なようで、難しい。
凡百のスレッド、無数の書き込みから、読者に有用なものだけ選び抜き、
文字を見やすく色分けし、必要に応じて画像やリンクを追加する。
編集力を要求される。

そもそも、読者に有用かどうか、腕時計情報として正しいか、などの判断をするには、確かな知識を要求される。

(ネットの掲示板は、個人の書き込みが大半なので事実誤認や、ときには嘘も混じっている。)

ウォッチちゃんねるの運営者の能力の高さをうかがわせる。


2 海外掲示板の翻訳


海外の腕時計フォーラムからの翻訳記事は、このサイトの白眉ともいえるだろう。

口語・スラング・誤記の多い、個人の書き込みは、今のところ、最終的には、人力で翻訳するに限る。
これも、語学力に加えて腕時計の知識が両立していないと難しい。



3 読者投稿記事


「コーヒーと腕時計を一緒に撮影」シリーズをはじめ、様々な読者投稿記事が存在する。
まとめサイトでありながら、読者と作りあげるサイトという意識が伝わってくるので、大変好感がもてる。

小まとめ


これらのことから、「ウォッチちゃんねる」には、紹介したくなる要素があるといえる。

もちろん、どのサイトにもあるように、この「ウォッチちゃんねる」にも、マイナス面はある。
1つは、まとめサイトそのものの在り方として、
そして、もうひとつは元は数多の個人の書き込みであることだ。

前者のまとめサイト批判は置いておくとして、後者については、見逃せない。
つまり、「元々の書き込んだ人間が不特定多数で、腕時計に対する立場や考えがばらばら」であることだ。

ある人が、とある腕時計を絶賛しているとして、
その人が
ファッションの一部として腕時計にも興味がある程度か、
腕時計を何十何百と所有するマニアか、
腕時計で生計を立てているか、
では、本来、大きな違いがあるはずだ。

発信者が不明またはバラバラでは、記事や発言の、信頼性あるいは責任の所在と言う意味で、どうしても劣後するのだ。


しかし、それら懸念材料はあっても、
知識と能力の高い、ウォッチちゃんねるの運営者にかかれば、うまくまとまっているといえる。


まとめ


運営者の能力高い!


ウォッチちゃんねる
http://watch-times.com/

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2020/03/21

【コスパ】だから、他人にはロレックスを勧める【仮説】

衣服の耐久性の例


一般に、衣服は高級品ほど、耐久性は劣るという。

いやいや、「高いほうが縫製が、しっかりしてるのよ!」
というのは、縫製だけの話である。
本体である生地については高級品は圧倒的に脆弱だ。
洋の東西を問わず。
(お高いスーツ、すぐに穴空きますよね?)

(そもそも、縫製の如何は、安物と中級品の差異の一つであるので、実は論点がちがうのだ)

腕時計と耐久性


腕時計もそうだ。
基本的に、高級品ほど、繊細だし、非防水なものも多い。
本来、超高級腕時計は、空調の完備された場所で、水仕事も労働もせず、何種類も所有してTPOや気分にあわせてローテーションで使用できるような顧客を前提に作られている。
もちろん、値札を見ながら買ったりしない超富裕層相手だ。

ロレックスは?


そういった意味で、ロレックスは、やはり庶民の腕時計である。
壊れにくく、防水性が高く、精度も高いし、毎日付けていれば止まらない。
一本を毎日使い続けるなら、日付表示の有無にかかわらず、月に一度時刻合わせ等をすれば、実生活では十分なくらいだ。

仮に、人生で、一本しか腕時計を選べないのなら、ロレックスをおすすめする。
そうすると、コストパフォーマンスはかなり高いはずだ。


ロレックスはコスパ高い?


仮説【ロレックスはコストパフォーマンス高い】を立証するため、架空のA氏とB氏を設定する。
① AB両氏とも現在25歳で、今後85歳まで生きるとする。
②為替相場変動とインフレはないものとする。
③価格は各種税込み、かつ今後の増税はなしで考える。

1 A氏


まず、A氏は、5万円程度の腕時計(国産ソーラー電波腕時計とする)を、10年ごとに買い換える。

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(セイコーの公式サイトより。画像はイメージ)

すると、25才から85才までで6本、30万円分だ。
買い替え後、メンテナンスは一切しない。オーバーホールや電池交換はない。
すると、追加コストはなし。
ただし、A氏が亡くなるとき、その腕時計の資産価値はほぼゼロだろう。
結果、総コスト30万円。


2 B氏


B氏は、ロレックスの一番安いモデル(オイスターパーペチュアル、現在約55万円)を、選ぶとする。

20200320054007d10.jpg

(ロレックス公式サイトより)

10年に一度オーバーホールするとして、1回5万円として6回で30万円。
総額85万円。

む? ロレックス高いじゃん!

しかし、B氏の没後、腕時計の資産価値が残る。
数十年後に、ロレックスの価値は上がるとも下がるともわからないこと、インフレはないものとするので、現在からの予想で、半額以下の20万円とすると、
総コストは、65万円。


3 比較検討


A氏の総コストは30万円、
B氏の総コストは65万円

35万円分、B氏のほうが出費が多いことになる。

単純に費用面だけなら、A氏のソーラー電波腕時計買い替え型の勝利だが、

初期費用差は、縮んでいっていること、
5万円程度の国産腕時計と50万円程度のロレックスでは、品質面では雲泥の差である。

そこで、埋めがたい品質差を縮めようと、A氏が10万円の腕時計を買い替え続けるとするとなれば、
コスト差は、ほぼ誤差の範囲(5万円差)になってくる。


結論


やはり、長期に愛着をもって使いたいなら機械式腕時計のほうが向くといえるし、
あなたが何本も所有する時計マニアでないなら、ロレックス一本作戦はコスト面でも優秀であると結論付けたい。

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2020/03/20

ニッポンジンなら〇〇やろが?

日本人なら?


かつて、ブラジルから日本に帰化したサッカー選手のラモス瑠偉を起用したテレビCMに、
「日本人ならお茶漬け」というのがあった。
(調べてみると、26年前の1994年のことだそうだ)

人権意識やポリティカルコレクトネスなどの進展によって、
多分、今(2020年)では放送できないような気がする。
なぜなら、ラモス瑠偉が、元々は日本人ではないことを利用した広告である。




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「日本人なら、日本製?」


それはさておき、腕時計関連の情報を集めていると、

「日本人なら、時計は日本製を使うべきだ」という言説によく出会う。
これに関しては、いつも、いつも完全否定したい衝動にかられる。

というわけで、以下の2つの論拠から、「日本人なら、時計は日本製を使うべきだ」に強く反論したい。

1 時計の本場はヨーロッパなのにもかかわらず、日本人なら日本製と推すのは滑稽なこと



2 ナショナリズム的に国産を推すと、消費者は品質と価格で不利益を受けること


(適正な競争がなくなり、自国企業も弱まる。ひいては、自国が衰退する。)
である。

筆者が言うなら
「日本人なら、国じゃなく、製品でえらべ!」である。


論拠1



そもそも、現代の時計全般は、ヨーロッパの文化・伝統工芸品である。(古代文明で使われた水時計とか日時計は除く)
今の主要な産地はスイスであるから、本場はスイスといっていい。
もちろん、クォーツ時計の生産で、日本メーカーは中心的な存在と言えるが、量で上回っただけでは、伝統はついてこない。

立場を置きえかえて考えたら、「日本人なら時計は日本製」が、おかしな言説であることがおわかりだろう。
もし、アメリカ人が、「アメリカ人ならキモノはメイドインUSAだろ!」とか、

中国人が、「中国人なら寿司は上海の職人が握ったのじゃないとな!」
とか言っていたら、

嫌でしょ?
着物や寿司の本場は、本家は日本だよ!と、いいたいでしょ?
着物や寿司は、日本のほうが、当然、伝統も格式も品質もって思うでしょ?

だから、ヨーロッパの文化・伝統工芸品である時計について、日本人なら日本製というのは、滑稽である。おかしいのだ。

もちろん、国内に本社のあるメーカーのほうがアフターサービスが期待できるし、内情も伝わりやすいから安心感はあるように思える。
だが、スイス製またはドイツ製の腕時計のアフターサービスは長期間の実績があるので、問題ない。
(むしろ、機械式腕時計の生産を中断した過去のある大手日本メーカーこそ、筆者には安心できないくらいだ)


論拠2


ナショナリズム的な発想で、自国産を必要以上に賛美することは、結果として自国に不経済である。

つまり、自国企業の製品が、他国企業の製品と比べて競争力が低いにも関わらず、あえて意図的に自国企業の製品を購入するとしたら、
結果として、消費者は、品質と価格の面で不利益を受けることになる。
自国企業も競争が阻害され、競争力が減退する。
結果として、自国の富の総量を減少させることになる。

つまり、「買い支える」という行為は、悪なのである。
(大企業の新陳代謝が活発なアメリカが、経済大国であり続けるのは、理にかなっているといえる)

もしも、ヨーロッパの文化・伝統工芸である時計分野で、日本企業に正面から戦ってもらいたいなら、
むしろ、我々消費者は厳しく公平な目で、自国か他国かにとらわれずに時計を選ぶ必要がある。


まとめ


だからこそ、筆者に言わせれば、
「日本人なら、国じゃない、製品でえらべ!」なのである。

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2020/03/19

【腕時計の今】実用品から趣味の工芸品へ

今、時計を着けるということ?


ウェブクロノスに、こんな記事があって、

今、時計を着けるということ https://www.webchronos.net/blog/42931/


せっかくの機会なので、筆者も自分の思うところを書きたいと思う。
筆者は、このブログを再始動させてから、腕時計に対しての自分の考え方が、整理されてきた、と実感している。

刀の例では


腕時計って、武士の刀、日本刀によく似ていると日頃思っている。
刀は、戦国時代は実用品・消耗品だった。
極端な例だが、籠城戦では、刀はさやに入れずに、地面に突き立てておき、折れては替え、折れては替え、という使い方までされた。
(戦争中の使い捨て腕時計増産の逸話と類似する)
太平の世になると、武士の身分のシンボルとなり、実用性は薄くなる。(余談だが、「切り捨て御免」で、本当に切り捨てることはほぼなかった) 
江戸期の武士は、刀のツバ、サヤ、ツカなどの装飾に凝った。刀身は、もちろん名工の作をありがたがる。倹約令がでても、その抜け道を探りながら、それでも装飾に凝った。
また、金に困って刀身だけを売ってしまう武士もいたとも。(ガワさえよければ、という腕時計もある)
そして、廃刀令や軍刀が時代遅れになった結果、実用品としての立場を完全に失った。

時計に置き換えるなら


時計に置き換えるなら、刀身はムーブメント、その他は外装といえそうだ。


たいてい、いつの時代も、特に男性が好む道具類というのは、合理的理由や機能性をうんちくしながら、その実は装飾品・趣味の品という物が多いと思う。
筆者は詳しくないが、自動車やカメラ、万年筆、スニーカー、ワインなどにもやはり、似た傾向があると感じる。

金をかける対象が欲しい!
他人に自慢したい!
一人でニヤニヤしたい!

でしょ?

本心を人に知られると、ダサい気がする。
しかし、まさに人間らしさのあらわれとも、強く思う。

腕時計の今後

 
腕時計はこの先、人間が、何かの手段で、いつでも簡単に正確な時刻と時間を知ることができるようになったとき、
完全に合理的理由を失う。
(今のところ、スマートフォンは取り出す必要があるし、スマートウォッチも腕時計だ)
しかし、刀、あるいは、懐中時計のように、完全な趣味の品・伝統工芸品としての立場として、ほそぼそとその命脈を保つだろう。
そうなったとき、和服における野良着が滅んだように、低価格帯の腕時計だけは、地球上から消滅するに違いない。
昨今の、シチズンの業績悪化も、低〜中価格帯の腕時計が売れなくなったからだった。
高級品しか、趣味性の高いものしか、残れない。

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終わりに


偶然、今日の腕時計は、
スウォッチの自動巻きクロノグラフだ。
これこそは、低価格で、オーバーホール不能の時計だから、およそ次代には生きられまい。

滅びゆく時を味わいたい。

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2020/03/19

そんなわけで、僕は愛していると言った

のろけ話である。



筆者が、時計好きであるので、
筆者の配偶者も、きっとそれなりの時計をしているのではと、読者諸兄はお考えだろうか。



残念ながら、うちのかみさんは、国内メーカーのソーラー腕時計(1万円台)を愛用している。
結婚前から、これまでに、何本か腕時計を贈ったがどれも使ってくれない。

先日、そんな妻の腕時計が、おそらく充電池の劣化なのか、日に当ててもすぐに止まるようになった。
「これは、買い替えだね!」
と、筆者のほうが喜び勇んで、カルティエやショパールあたりの、自分は欲しいけれど、おそらく似合わないだろう宝飾系ブランドを推した!

押し売りのセールスマンも引くくらい、押しに推した!
(どうせ、代金は家計から出すのだし、懐はいたまない)

結局、妻が選んだのは故障したのと同じメーカー。
また、1万円台のソーラー腕時計に収まってしまった。


そんな妻なので、筆者の腕時計には、あまり興味ないと思っていた。

ある日、筆者が、居間でスマートフォンをいじっていると、画面に時計店の広告が、表示されていることに気づいた。
しかも、筆者の所有している腕時計と、その色違い・後継機がずらりと並んでいる。

ちょうど、近くに妻がいたので、
「僕のもってるの、どれ?」
とスマートフォンの画面を見せながら聞いてみた。
「えっと、これ」
ほとんど、即答。しかも当たっている。
あてずっぽうかもしれないので、念の為、確認する。
「え、どこで分かるの?」
「顔が全然違うじゃん」
たしかに、インダイヤルのデザインが、後継機とはわずかに違う。
「大正解! 愛している!」
と、叫んでいた。


というわけで、男性の読者諸兄も、奥方に試してみては?



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2020/03/18

【のん式、偽物論】ホンモノとは何か?【腕時計と偽物1】

「偽物でよかったですね。形見と、ずっと、一緒にいられるじゃないですか」

偽物=悪、としか考えなかった筆者には、衝撃的だった。
(ついでに、筆者より、随分若い人から言われた言葉という意味でも、衝撃的であった)


冒頭の、会話は、
筆者の父方の祖父の形見分けに端を発する。
形見分けで受け取った品の中に、一圓(円)と刻まれた銀貨があった。
1円銀貨、主に明治時代に作られた銀貨である。
市場価格で、安くても1万円、レアリティや状態によっては数十万円にもなるらしい。
もちろん、本物なら。

簡単に真贋を調べられる方法として、重さを測ってみると・・・

本物とは、大幅に、ちがう。

つまり、銀以外の材料による、

偽物。

たしかに、これが偽物だと思って観察すると、
古銭の門外漢の筆者にも、モールドがかなり、甘く見える。
どうも、アジア圏などの海外で、お土産物として売られる偽物らしい。

「何十万円かと思ったら、調べてみると偽物で、残念だった」ことを職場で話したところ、
筆者より随分若い人から言われたのが、

この記事冒頭の、
「偽物でよかったですね。形見と、ずっと、一緒にいられるじゃないですか」
である。

たしかに、筆者が、仮に将来金に困ったり、腕時計資金が欲しくなったりしたとき、その銀貨に価値があったら、売り払っているかもしれない。
しかし、実際には偽物で、市場価値の全くない、あの「銀ですらないコイン」は、筆者の人生が終わるまで、ずっと一緒にいられる。

本物の銀貨であることに、こしたことはない。
さりとて、形見としては、祖父を思い出すための品としては、
そのコインが「本物の1円銀貨」かどうかに、関係なかった。
これは、最初から「本物の祖父の形見」の一つなのだから。



そう悟ってから、筆者は、偽物=悪、と潔癖症的に、あるいは短絡的には考えなくなった。
他のモノ、もちろん、趣味の一つである腕時計でも。


腕時計は、偽物とは切っても切り離せない。
その出自である懐中時計の時代から、偽物はあった。

だが、「時計の歴史を200年進めた男」アブラアン・ルイ・ブレゲは、自身の作品の偽物のうち、高品質なものは褒め称えたという。


筆者は、あえて偽物を買い求めようとは思わないが、仮に自分の所有する腕時計に、偽物が混ざっていようが、
どうでもいい。

その腕時計が、気に入って、納得して入手したのであれば、
その腕時計にパッションを感じでいたのであれば、それは筆者にとっての本物である。


ちょうど、
新選組局長近藤勇の刀は、虎徹の偽物だったとされる。
しかし、「近藤勇の虎徹」であったのと似ている。


また、他者の付けている腕時計を見ることも、筆者の喜びの一つだが、
その腕時計が、本物か偽物かは、どうでもいい。
その人に似合う腕時計は、すべて善である、とさえ思う。
時計に罪はない。悪いのは人だ。

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上の2つの写真は、本物のセイコーの腕時計である。
そして、どちらもオメガの模倣である。

1つ目は、明らかにオメガ・スピードマスター・デイトのデザインを模倣している。(もちろん、微妙な差異があるので、法的にはセーフな範囲だろう)

2つ目は、名前に「スピードマスター」を名乗っていた。以前の記事にも書いたとおり、セイコーに問い合わせたら、「偶然」とのことだった。

クロノグラフの代表作と、偶然、名前が重なるはずがない。

どちらの例も、我が国が、他のアジア圏について、知的財産面で馬鹿にできない証左である。
(そもそも、日本も国産時計産業勃興の頃は、すべて欧米のコピー商品だった。)

と、同時に、筆者にとっては、先程の腕時計は、どちらも本物である。


では、法的にはセーフな範囲なら、いくらでも、模倣してもいいのか?
あらたな、疑問点はまた、別の記事で書くことにする。
2020/03/18

ガンバルド? 〜フランク三浦 FM11K 頑張るど〜

多分、世界中で、一番、悩んだ。
フランク三浦「頑張るど」を、買うか否かで
そして、買わなかった。


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画像の腕時計は、フランク三浦 FM05K ハイパーマカオ カラフルシルバーである。

要するに、筆者は、フランク三浦の「頑張るど」を買わなかった。
ただ、それだけである。

が、そこまでにはかなりの葛藤があった。
おそらく、日本中、いや世界中を探しても、あの腕時計の購入如何で、悩む人間はそういるとは思えないので、ここにその顛末を記しておきたい。


1 出会い
フランク三浦 FM11K 頑張るど(ゆれがあり、頑張るド、ガンバルドとも表記される)は、2019年発売の腕時計である。


クォーツ式の腕時計であるが、ギミックローター搭載モデルである。

202003121555167dd.jpg

公式サイトより転載

一般的なクォーツムーブメントを使っていながら、シースルーバックになっている裏蓋から、ダミーのローターを鑑賞できるという。
画期的といえば画期的である。




思えば、自動巻き腕時計の証ともいえるローターだが、自動巻き腕時計以外でも採用している例はある。

オートクォーツ(キネティック)とスプリングドライブである。
どちらも、大雑把にいうと、クォーツ式と自動巻きを合成したような仕組みである。
オートクォーツ(キネティック)は充電池を使うのでクォーツ寄り、スプリングドライブはゼンマイを使うので自動巻き寄りであるという違いはあるが。

翻って、今回の頑張るどは、オートクォーツ(キネティック)の充電池劣化の問題を払拭し、簡単に安価に電池交換できるようにした、とも考えられる。



2 検討
あとは、具体的にどのモデルを選ぶか、どの店で買うかというフェーズである。
今回の頑張るどには、大きく2つの種類と、細かな色分けがあった。
文字盤が通常か、スケルトン風か、である。
スケルトン風は、これまた歯車風のデザインであるが、裏側同様にダミーである。  

価格は、スケルトン風の方が定価ベースで2000円、高いが、スケルトン風の方が、より、フランク三浦らしいプロダクトであろう。

そして、カラーリングは、代表的なピンクゴールドがもっともこの形に似合うように思える。次点はグレーだ。

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公式サイトより転載


ここまで、決まると後は、いつ、どこで、となる。
フランク三浦を展開しているディンクス社の直営店で購入したいところだが、
末端のユーザーとしては、やはり、価格とも相談したい。

3 
あとは、購入するだけ、なるべく安くい店で、という段で止まっていた。

なぜか、1つ目に、フランク三浦ハイパーマカオを購入した直後だったこと、
そして、2つ目は、そのハイパーマカオとキャラクターがかぶることであった。

↓フランク三浦 ハイパーマカオ
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しかし、いずれ、セールなどで格安になったら、すぐにでも入手しようと思っていた。



4 決定

そして、2020年3月。
楽天市場のセールの一環として、ディンクス直営店もセールをはじめた。

15800円から、9800円にプライスダウン!

クーポンまで使えるので、さらに、300円は安くなる。
再び溜まってきた楽天ポイントも使うと、実質数千円の出費でいける!!


しかし、最後のひと押しがないまま、セール期間は終わった。

安くなったら買おうは安くなっても買わない、とはいうが、やはりそうなった。


なぜか、
実は、あのSALE期間中に、(ディンクス社の展開する他のブランドの一つ)ブルッキアーナでも、ギミックローター機構を採用している製品があることを見つけてしまったことだろうか。

以前、フランク三浦のハイパーマカオを購入した際は、そのサイコロ付という独自性に惹かれていた。
しかし、他のブランドにもギミックローターがあるならと、冷めてしまっていた。

残念な結末である。

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2020/03/17

2035、なんのこと?    〜シチズンミヨタ2035 クォーツ ムーブメント〜

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シチズンミヨタ2035
MIYOTA Cal.2035

「人類のインフラ」とも言われる、日本製クォーツムーブメントである。
総生産数30億とも言われる、腕時計用ムーブメントのデファクトスタンダードである。

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数年前、個人向けにアクセサリー自作材料を揃えているネットショップから一つ数百円で購入した。

検索してみると、海外では送料なしで1.5USドル程度で販売しているサイトもあった。
すると、2035は、卸売価格なら一つ100円程度で済むのだろうか。

安価だが、このムーブメントには、メリットがいくつもある。
キャンドゥのアナログ腕時計に入るムーブメントなどのノンブランドと比べると、圧倒的に高性能
やろうと思えば分解掃除可能で、
しかも、時刻がずれるときも、常に進む方にずれるといわれる、安心設計

デファクトスタンダードであるため、ムーブメントを交換しようと思えばすぐに調達でき、
使用するボタン電池も、また、同様に安価に簡単に入手可能
また、派生型もあり、日付表示などの機能を追加したものもあるので、腕時計設計に自由度がある。


デメリットは、クォーツムーブメントゆえにトルクが小さいこと
つまり、厚みや長さのある針は使うことができないのだ。
このムーブメントに見合った価格帯の時計にとっては、本来さほどのデメリットではないか。

最大デメリットは、むしろ、その「安さ」「普遍性」であろうか。

数万円以上の腕時計のムーブメントが、この2035だった場合、筆者でも少し残念な気持ちになる。
場合によっては、数十万円の腕時計にも使われることもあるという。

見た目はデカアツ! 
で、裏蓋を開けたら中身のほとんどがスペーサーで、
ムーブメントが2035で、それに数十万円だとしたら、
がっかりするか、外側にコストを向けたと捉えるか

時計を純粋な趣味の工芸品としてとらえるのなら、このムーブメントは無価値だ。

しかし、時計を実用品・必需品としてとらえるとき、このムーブメントは、我ら人類にあまねく正確な時間を伝える聖典でさえある。

まさに、クォーツレボリューション!


ちなみに、チプカシのアナログモデルにもこのムーブメント、MIYOTA Cal.2035は採用されている。
カシオの中のシチズン!

セイコー系は別の、そして、さらに安価になる工夫のあるムーブメントを使っているのだが、それはまた、別の記事で。





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2020/03/16

今、ほしい! 〜2020年3月版〜

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筆者の2020年3月現在、ほしい物。
ただ、それだけである。


上の画像は、何年も欲しいムーブメント
モーリスラクロアの自社製クロノグラフムーブメント、ml106-2

ムーブメントの見た目だけ、とにかく、好きだ。
見た目だけ好きだったので。パソコンの壁紙に使っていたことさえある。
(アイドル扱いだな)

だが、他の腕時計をいくつも買っていても、何年も買わずじまいだ。
外装はそれほど気に入らないからか。


腕時計単体としてなら、
ヴァシュロン・コンスタンタン オーバーシーズ
タグ・ホイヤー モナコ
チュードル クロノタイム
あたりが、ほしい。

モナコに関しては、知人が使っているので、要らなくなったらいつでも譲ってと、冗談まじりに話している。

こうして、欲しい物を書き出すと。自分の好みがよくわかる。
特に、クロノグラフ、好きなんだなと。

今上げた物の大半は、コロナショックで目減りした資産があれば買えたな、と思うと無念である。
(だからこそ、リセッションには腕時計相場も下るのだろう)

絶対にほしいと思ったものは、いずれ手に入る。
と思って、日々、仕事と家族サービスと節約に、励もうと思う。

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2020/03/15

腕時計のカレンダー? なにそれ? ロレックスとかの写真なの?

今回は、腕時計のカレンダーについてである。

つまり、腕時計のカレンダー表示機能について語りたい。
そ語った上で、カレンダーなしが最強と結論づける。




先日、十三日の金曜日が、なんとなく嫌で、セイコー5スポーツのデイ(曜日)表示をアラビア語に切り替えた。
すると、アラビア語の曜日表記では、金曜日が赤文字になっていることに気づいた。

参考に、下の画像では、アラビア語表記の金曜日である。
202003130542478a2.jpg

また、国外産のセイコー5の場合、英語スペイン語選択式なので、どちらの言語でも土曜日は青文字、日曜日は赤文字である。

下の写真は、英語表記の土曜日
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曜日表示は、同じ腕時計を毎日使う人には、基本的に調整の必要のない部分といえるし、どの時計でも曜日表示については大差はない。(あって、レトログラード式くらいか)


一方、デイト(日付)表示については、そうではない。
技術的な、機械的な差が大きい。

大半の機械式およびクォーツ式のアナログ腕時計では、日付は大の月に合わせて31まであるから、小の月の後は、日付を手動で調整しなおす必要がある。

パーペチュアルカレンダーを採用している腕時計の場合、大の月小の月はもちろん、うるう年まで、自動的に対応している。
ただし、パーペチュアルカレンダーは、複雑なため高価になること、久しぶりに使おうとして日付をうっかりずらすと直すのが大変、などのデメリットがある。

また、デジタル腕時計の大半は、うるう年にも対応しているが、チープカシオのF91なとの安いラインや、百均系のものでは、大の月小の月までしか対応していない。

下は、2月29日に3月1日を示している例
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結局、カレンダー表示を絶対にずらしたくないなら、ソーラー電波腕時計か、デジタル腕時計(格安除く)になるだろう。


久しぶりに使おうとした機械式腕時計のカレンダーを調整するのは、煩雑だ。
クォーツでも、小の月やうるう年の後は調整が面倒である。(早送り機能がないものもあるし)

というわけで、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルや、ロレックス・コスモグラフ・デイトナのように、
または、正統なドレスウォッチのように、

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腕時計を多数の所有するなら、

潔くカレンダーなしが、最強!


と、言いたい。

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2020/03/15

お目が低い? 〜シャルル・ホーゲル クォーツクロノグラフ スピードマスター・ファーストレプリカ風〜

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遠目に見ると、あれ、なクロノグラフである。
今回は、シャルル・ホーゲルのクォーツクロノグラフである。


この腕時計、5、6年前、新品で購入後、一度も着用しないまま電池が切れ、
一度、筆者が電池交換した。

また、電池が切れたので交換しようかと思っていたが、面倒になり、現在に至る。


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6年ほど前、筆者が、このブログを始める頃まで、この手のスピードマスター風腕時計は、世間に氾濫していた。

今でも、そんなスピードマスター風腕時計は、散見されるが、
パテックフィリップ・ノーチラスや、ウブロ・ビッグバンや、オーデマピゲ・ロイヤルオークなどの、
他の人気モデルをオマージュした腕時計が目立つため、
相対的に目立たなくなった。


さて、今回の腕時計、
シャルル・ホーゲルが、数年前まで、展開していた腕時計である。
7000円弱で購入したようだ。

オメガ・スピードマスターの、それも、ファーストモデル(初代)によく似たたたずまいである。
特徴的なアローハンド(矢印型の短針)、シルバーのタキメーターベゼル。
デイト(日付)表示が6時位置にあるのは、スピードマスターファーストの大きな違いだ。
むしろ、機能的には向上しているともいえる。
(これとは違う話だが、復刻版を出すにあたって、無意味に高機能化させるブランドもある)

なお、原典たるオメガ・スピードマスターのファーストモデルには、ファーストレプリカという復刻版が存在するので、
今回の腕時計は、ファーストレプリカ風とでもいうべきか。

さて、品質は全体的に値段なりである。
また、クロノグラフ針はサブダイヤルにあって、通常の秒針がセンターにある、低級クロノグラフ御用達ムーブメント搭載である。

かつて、シャルルホーゲルには、ネット上に熱心なファンスレッド等があって、シャルホゲと愛されていた。
この手のオマージュ系の腕時計は、セイコー5やチープシチズン等と比べて、時計本体の質は低い。
だが、ブレスレットの質だけはわずかに上ともいわれる。

コストをどこにかけるか、の差だとか。




スピードマスター指数

なし

似て非なるものとは、このことであると学んだ

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