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2020/05/11

やはり、神は細部に宿る 〜飾りネジの比較〜

自粛のGWのある日、筆者はクロノス日本版を読んでいた。

ふと、カルティエの広告が目に止まった。
カルティエ・サントス、その最新型の広告写真だった。

※この画像は、カルティエ公式サイトより転載
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ネジが、ベゼルの飾りネジも、メタルバンドの飾りネジも、ランダムに並んでいる。
(マイナスネジだから、向きの違いがよく目立つ)

それが、筆者には、すごく気持ち悪く感じられて、そのクロノス誌をネジの視点で読み始めた。


ネットで探すと


たとえば、オーデマピゲ・ロイヤルオーク
ベゼルの飾りネジ。カルティエと同じくマイナスネジだが、向きが整っている。
ネジの筋もがベゼルを囲むように配置してある。

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(画像はオーデマピゲの公式サイトより転載)
これに限らず、オーデマピゲのロイヤルオークシリーズの全てで、ネジの頭の向きは整っている。

細かい差であるが、そこも含めての高級か超高級か、なんだろうと思った。

かといって、「ロレックスの竜頭の向きは必ず上を向く」のように、デマもあるから、気をつけねばならない。



ジェンタ氏の意図は?


なお、ロイヤルオークの元々のデザインは以下の画像(左)の通り、
デザインしたジェラルド・ジェンタ氏は、ネジの向きを、ランダム描いている。

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(画像はオーデマピゲ公式サイト「時計のはなし」より転載)

これが、デザイン的、美的問題なのか、生産に配慮した結果かは謎だ。
ジェンタ氏は故人たから、そこをインタビューした人が、いなければ、永久に謎になる。


とにかく、細部(ディテール)はあくまで、細部ではあるものの、

やはり、「神は細部に宿る」、と思わずにはいられなかった。

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2020/05/10

「グッチ」  〜GUCCIの新作腕時計グリップ日本限定モデルに寄せて〜

カタカナで「グッチ」


GUCCIのグリップ日本限定モデル。

初見は、ぎょっとした。

見慣れると、割とアリだと思った。

なにせ、定価23万円である。
知名度のあるブランドのくせに、国産並みだ。
なにせ、ロレックスの一番安いモデルの半額以下なのだ。

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(画像はファッションプレスより転載)


もちろん、見ての通り、クセが強く、服装も、TPOも選ぶ。
人によっては、体重計みたいとも、フランク三浦みたいとも言われるようだ。

人生で腕時計を一本だけ選ぶとしたら、これは候補にも上がらないに決まってる。

しかし、何十何百のコレクションの中の一本としてなら、アリだろう。

筆者はそんなふうに考える。
そして、少なくとも、このように大いに話題になるだけで、この腕時計はすでに成果を上げたといえるのだ。


カタカナをあえて



他国の伝統文化を勝手に使うなという風潮が欧米であったと思いきや、
最近は、あえてカタカナを使うブランドが増えてきたようだ。
時流にのっている。


筆者は不勉強なので



実は筆者は、ファッションブランドにはうといので、しかも不勉強なので、グッチというブランド名は知っていても、
どんな製品、どんな価格帯なのかについては、ほとんど無知だった。

あの有名なグッチの腕時計が、定価23万円程度で買えるとは知らなかった。
と同時に、各種オンラインショップを調べてみると、新品でも5万から10万円程度の価格帯の製品が多い。

ブランドとしては、決して高級ではないことがわかった。

しかも、どこかで見たようなデザインの腕時計だらけだ。
単なる平凡なファッション腕時計といって、差し支えなかった。
筆者が調べた範囲では、他のGUCCIの腕時計には、一つも欲しいと思えるものはなかった。

むしろ


今回の、グッチの新作腕時計グリップ日本限定モデル、賛否はある。

腕時計のみならず、多方面で話題になり、
そのブランドに興味関心を引きつけるには、充分な効果があったと言える。

単に広告やタイアップ(映画やドラマなど)を工夫するのでなく、
製品そのもので名を売る。
ブランドとして、なんとも、素晴らしいではないか!

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2020/05/09

ガランテの終了は、正しいし、タイミングとしてはこの上ない【セイコーの高級ブランドの終了】

結論から


タイトルの通り、筆者はセイコーの高級ブランド、ガランテの終了は正しいと思うし、
終了のタイミングとしては最高であると考える。



セイコー ガランテって?


ご存知のとおり、ガランテは、セイコーにとっては、グランドセイコー、クレドールと並ぶ高級ブランドだった。

筆者にとっては、「おっ!」と思う時計が何回かガランテだったことがある。

気にはなっていた。


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画像はガランテ公式サイトより転載
http://www.galante.jp



気になるけどね


気にはなる。
ただ、ガランテを買うかと問われたとしたら、
即答で「NO」だったろうし、現在、その気持ちはより強固になった。

筆者はごちゃごちゃした腕時計が好きだ。ガランテのデザインも興味を惹かれる。

しかし、だ。

ガランテの文字盤には、SEIKOとだけ記される。
その点、セイコー5と大差ない。

これで、定価が百万円を超える(日本に数少ない)高級ブランドとはいえまい。

ある人が、「グランドセイコーがちょいワルおやじ雑誌を熟読したようだ」と評していたのが、まさにその通りと思う。


ガランテは、価格や品質、デザインは、世界的な高級腕時計並みであった。
しかし、ブランディングが普及帯同様では、余程のセイコーファンの金持ちにしか遡及しにくかったろう。

まるで、日系メーカーのブランディングの下手さを体現するブランドだったといえる。


そもそも、イタリア風ブランド名やコンセプトも、本家イタリアブランドのブルガリやパネライと並んだら、恥ずかしささえある。
海外風の国産品をよし、とするのは、90年代で終わっているとも思う。

あくまで、日本国内の同業他社、具体的にはシチズンへの対抗策であって、世界的な展開など考えていないとしか思えない。


だからこそ、ガランテは確実に失敗した。
2005年のブランドのローンチから、リーマンショックを乗り越え、よくここまで持ったものともいえる。


ガランテは、既に終了時期を見計らう段階だったといえる。
ブランド終了の発表は、この4月。

そもそも、スタートの戦略的段階からの失敗であるのに、「新型コロナウイルスの影響で、断念した」ととってもらえたら、セイコーにとってはむしろ僥倖だろう。


日本的な考え方からすると、どの組織でも、上司や先輩の遺物を失敗とわかっていても否定することは難しい。

かなり前に読んだ本で、なんら効果のない薬品が永らく薬品扱いされていたのは、そのためとも。


まとめ


なんにせよ、ガランテの終了は正しいといえる。

ただ、今後、起きるだろう腕時計ブランド終了が気になる。

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2020/05/08

【休校中の英才教育に!】学研まんが 時計のひみつ【腕時計サイト 勝手にレビュー特別編】

要するにフィリップ・デュフォー氏


学習マンガの紹介だが……
腕時計ファンの方は、「フィリップさん」という、スイスの腕時計作りの名人が作中に登場すると言えば、ご興味をもたれるのでは?



休校中の英才教育に!


今回は、
学研まんがでよくわかるシリーズ
「学研まんが 時計のひみつ」(構成:望月恭子 漫画:田中久志 2011年発行 学研パブリッシング)を紹介する。
https://bpub.jp/bookbeyond/item/000405913010

子ども向けの学習マンガである。
が、コロナショック以前から無料公開されているので、
腕時計サイト勝手にレビューコーナーとして、紹介する。

さて、この「学研まんが 時計のひみつ」は、他の学研の学習マンガ同様、子ども向けに時計全般を楽しみながら学べる内容になっている。


内容


サイトの紹介文によると、
「みんなの家にも「時計」はあるよね。時計っていつからあるんだろう? そして、どういう役割があって、どんな種類があるのかな。中身はどうなっているのかな。どんなふうに作られるものなのかな。そんないくつもの時計のひみつがこの本でみんなわかっちゃうよ!」

だそうだ。
残念ながら、まったく伝わらない……


紹介しなおすと、
このマンガは、ストーリー仕立てになっていて、

主人公は双子の小学生
ルイ(男の子)とハナ(女の子)

2人が、長野の祖父の家に行くことから始まり、
時計の博物館や工場を見学しながら、時計の歴史や仕組みについて学んでいく。
(読者が主人公と一緒に学ぶことになる)

小学生には難しめだが、クォーツ腕時計や機械式腕時計のムーブメントの仕組み・構造も、しっかりと学ぶことができる。


そして、祖父の友人として、フィリップさん※というスイス人で、腕時計作りの名人にも出会う。
(※独立時計師フィリップ・デュフォー氏。明言は作中にはない。しかし、フィリップ・デュフォーは、取材協力者に名前が記載されている)

スイスの腕時計についても章をさいていることは、特筆に値すると思う。
こども向けの学習材で、我が国だけに終始しないグローバルな姿勢には称賛を惜しまない!!



おわりに


腕時計をはじめとする時計全般を学習できる良書だ。
(マンガとしては、正直、平凡だが)

奥付の協力者一覧も、腕時計ファンには見所だ。
おそらく、2011年当時に、日本で展開している大半のメーカーは載っているのではなかろうか。

(マンガではないが、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルについても触れる箇所があるので、個人的には満足)

惜しむらくは


すでに発行が10年近く前のもので、さすがに情報が古い。
例えば、この本で紹介されている子ども向けのサイトはどちらも運営されていない。

作中で紹介されているバーゼルフェア(バーゼルワールド)も、在りし日の姿であるし……

おそらく不可能とは思うが、改訂版があれば、と思わずにはいられない。

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2020/05/07

透明感【クリスタルガード クロノアーマー】

筆者の妻曰く「透明感」



ロレックス・コスモグラフ・デイト・コンビ(16523)に、三日間クリスタルガード クロノアーマーを施工してみた。

①施工前に、アルコール脱脂
②クリスタルガードクロノアーマーを塗布
③翌日、拭き取り

この②から③を3回繰り返した。


以下のとおり、ビフォーアフター画像をご覧いただきたい。

ビフォー
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アフター
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考察


このデイトナコンビは、ベゼルやブレスに、ステンレスより傷のつきやすい18金を使用している。
もともと丁寧に扱いつつ、使用後は拭いたり、乾燥させたりしていた。
それでも、多少の汚れは残っていたものが、落ちたようだ。


コーティングの傷が付きにくくなるという効果は、まだ不明だが、

コーティングの美的面の効果については、筆者の妻曰く、「透明感が増した」
そうなので、満足している。
(妻は、腕時計には興味ないが、筆者の長男同様に、「利きデイトナ」ができるので、細部を見比べる力はあると信じている)

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2020/05/06

【続こどもの日企画】 正確日時計 &誌面レビュー 〜小学8年生 2020年6月号 後編〜

まさか、わたしが……


まさか、こんなに精度の高い日時計を入手できるなんて!
(※1ユーザーの感想です)


さて、前回に続き、小学8年生6月号を取り上げる。
前回は「名探偵コナン 探検!発見!ウォッチ」を紹介したが、

今回は、もう一つの付録「正確日時計」と、誌面についてレビューする。


正確? 日時計で?


読者諸兄には、子どもの頃に日時計を使った方も多いと思う。

「日時計では、だいたいの時刻しかわからないな」と、感じられたのではなかろうか。

ところが、今回の付録である正確日時計は違う。
説明どおりに作り、
(本誌から)その場所の補正時刻を調べ、
方位を正しく合わせれば……

分単位で時刻を知ることができる。
日時計なのに、分単位が可能になるのである!
(目盛りは10分刻みなので、目盛りの間を読み取れば、数分の誤差に収まる)


正確日時計
展開図(著作権保護のため画像は粗くした)
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正確日時計 
目盛り拡大
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正確さの秘密は、上画像のとおり、複雑で、細かな目盛りにある。

誌面によれば、
「太陽と地球の関係が、すべて計算されている」
らしい。

詳細は実際にお買い求めになって、読んでいただきたい。




正確日時計 実践編


というわけで、早速組み立てた。
小学1年生の長男に切り出させ、筆者は組み立て専門にまわる。
この紙質が厚紙にしては薄めなので、差し込みの際、しっかりと根本をもって、丁寧にする必要がある。

というわけで、十分程度で完成。
大人が一人で作るならもっと早くできるだろう。

正確日時計 完成型
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実験してみる。

あれ? 正しい時刻をささない?
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向きの補正が必要だ。
磁石の北(磁北)と本当の北(真北)の差を実感する瞬間だ!

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仮に、たとえ(現在再放送している「未来少年コナン」のように)科学文明が崩壊したとしても、
正確な時刻を知るすべが手元にあるわけで、妙な安心感がある。
……というのは、さすがに言いすぎか。



小学8年生 6月号 誌面レビュー


本ブログは、腕時計についてのブログなので、
時計に関するところを中心に紹介する。

小学8年生6月号 表紙
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目次
時計以外の内容も多いので、逆に、時計に興味のない子どもを誘導するにはぴったりかもしれない。
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時計についての特集記事
「ナゾトキ 時計の進化」
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歴史的な様々な方式の時計から、和時計、スマートウォッチまでの概要が、技術的な側面からまとめられている。

計7ページにうまく収まっている。
時計全般について、学齢期のこどもに学ばせることができると感じた。

この点、こども向け百科事典の記事では内容が薄すぎる。(あって見開き2ページ程度)
学研の学習マンガ「時計のひみつ」を除けば、
ここまで手頃な時計英才教育教材は、なかなかないのではないか!

なお、記事内で言及はないが、桐生祥秀選手の日本記録のときの画像で、アップルウォッチを着用しているのが見えたのが、個人的なツボであった。


ただし、筆者を含む、大抵の腕時計ファンが愛好する機械式腕時計については一切記述がないのは残念である。

(科学技術的には、機械式腕時計には、あえて特筆すべき内容がないからかもしれないが……。それを含め、学研まんが「時計のひみつ」と併用するのがよいだろう)

他にも


小学館の学年誌に、おなじみの「ドラえもん」
今回は、時計にまつわるエピソードである。
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コミック8巻所収で、アニメ化もされているエピソードなので、ご存知の方も多いかと思う。
(なお、初期の原作版らしく、しずかの、あんまりやさしくないところが、個人的には面白かった。)

また、「なぞときチャレンジ 名探偵コナン」というコーナーでは、前回紹介した付録腕時計が活躍している。



まとめ


小学生の子どものいる時計ファンとしては、大満足。
しかも、学習雑誌であるから、家計からも支出しやすい!

というわけで、ご興味のあるかたは、ぜひ。

(コナンの腕時計を、壮絶に取り合うので、お子さんの人数分あるとよいかと……)

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2020/05/05

【こどもの日企画】名探偵コナン 探偵!発見!ウォッチ レビュー 〜小学8年生 2020年6月号 前編〜

筆者が子どもの頃にあったらなぁ


名探偵コナン 探偵!発見!ウォッチ

全2回にわたって、小学館の小学生全学年対象雑誌「小学8年生」の付録をレビューする。


前編である今回はコナンの腕時計、
後編である次回は正確日時計および誌面の予定である。


リストショット(筆者の次男が着用)
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(画像はないが、日本人男性としては大柄な筆者でも、ぎりぎり付けられたので、老若男女、9割方の日本人は使えるはずだ)


「充実の3大機能」


小学8年生の誌面がうたう機能は3つ。

① ルーペ
② コンパス
③ コナン文字盤のデジタル時計


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ルーペとコンパス展開
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① ルーペ
ケース6時位置のボタンを押すと、劇中でコナンが腕時計型の麻酔銃を発射するときのように、
パカッと風防が開く。

そして、開いた風防部分が、倍率2倍のルーペ機能になっている。

ルーペとして、さほど性能を期待できないが、

この、パカッ。
不覚にも楽しい。

筆者はコナンを初めて読んだ少年時代にもどったような気持ちになりながら、
何度も開けては閉めたことは、明記しておく必要があるだろう。


② コンパス
ケースは9時位置から外側に出っ張りがあるが、そこがコンパスの収納だ。
出っ張りの手前側のボタンを押すと、

ピッ、とコンパスが横に出る。

外出もままならない、このご時世では、コンパスの活用は難しそうだが、
なんの、今回の小学8年生には、ペーパークラフトの正確日時計も付属するので、このコンパスは活躍しやすいだろう。


③ コナン文字盤のデジタル時計
おそらく、これが、「おまけ」と感じる。
日付と時刻をのみのデジタル。
品質はガシャポン系の子ども用腕時計と同程度だろうか。
しかも、電池使用期間は1年、交換不可とうたっている代物だ。

また、防水性については表記がない。
ケースも裏蓋もプラスチック製で、裏蓋はネジどめだから、まず非防水と考えるべきだろう。



パッケージや全貌など



本誌および付録
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外箱表
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外箱裏 注意事項
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開けた様子
こういう梱包は初めて見た。
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全貌
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おわりに


本来なら、大型連休のアウトドアなどで活躍するはずだった腕時計。


税込み1000円。次回レビュー予定の冊子や正確日時計も込みでの価格だ。
次回詳述するが、なんと、今号は時計教育に最適である。

このブログの読者諸兄ご自身はご興味なくても、小学生期の御子弟がいらっしゃるなら、ぜひとも、おすすめである。

つづく

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2020/05/04

あの時、買っておけばっ…… 【ピクセルウォッチ ブレスレット】

おそらく読者諸兄にもあるのでは?


「あの時、買っておけばなあ……」
腕時計ファンの読者諸兄には、そんなご経験がある方も多いと想像する。

よく聞くのが、1980年代にデイトナを買っておけば……。
あるいは、人気の出る前にロイヤルオークやノーチラスを、買っておけば……。

もちろん、筆者も例外ではない。



筆者の場合


ちなみに、筆者の場合、一番強く思うのはこれだ。

ピクセルウォッチ ブレスレット
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※画像は株式会社キタンクラブ公式サイトより転載

1つ300円のカプセルトイ。
腕時計を模したラバー製ブレスレットである。


キャッチコピーの「時間はスマホで見ればいい」
現代の、機械式腕時計の真実を突いていると思うのだ。


今から、3年ほど前の商品。
新陳代謝の激しいカプセルトイという性質ゆえ、その3年が、絶望的なほどの隔壁となる。


「あのとき、買っておけば……」
そう思わざるをえない。

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2020/05/03

価格上昇、イコール悪ではない

価格上昇について


読者諸兄にお伺いしたい。
日用品の価格上昇は、賛成ですか? 反対ですか?


「消費者にとっては、価格は上昇しないほうが望ましい」というのは、短絡的だったなと思い知らされた。

この、新型コロナウイルス騒動のために。



マスク価格


後年のために書いておくと、2020年5月始めの段階では、2019年末と比べ、マスクの価格が歴史的なほど大幅上昇している。

かつて、近所のドラッグストアでは、
50枚入りで一箱299円が底値だった。

それが、2020年5月では、
50枚入りで一箱3000円以上でも、すぐに売り切れる。

さらに、少し前のパニック的な状態では、一箱1万円以上で転売するケースも多々あったようだ。


すると、
ご存知のとおり、様々な業種、家電メーカーや製紙メーカーなども、マスク生産に乗り出した。

もちろん、人助け的・PR的な側面はあるものの、
マスク価格の上昇によって、コストとリターンが見合うものになったからと考えられる。

原油の採掘可能な埋蔵量が、原油価格と比例するのと同じ構造だといえる。
原油もそうだが、採算が合わないものは企業活動としては行えないからだ。
価格が上昇すれば、採算ラインを超えてくる。


すると


腕時計に関しても、同様に、価格上昇するメリットもあるなと考えられる。

価格が上昇すれば、もちろん一般に消費者は買いにくくなる。
一方で、新作が増えたりや、メーカーが新規参入しやすくなったりするのではということだ。

新規参入が増えれば増えるほど、今度は価格競争も起きやすいが、趣味の品という側面のある腕時計の場合は、安いから買うというものではないので、さほど下がらないだろう。
(しかも、安すぎると偽物の疑いがあるから怖い。たとえ保証書つきでも、怖くて買えないでしょ?)

ということは、価格上昇は、新規メーカーの参入・様々な腕時計の誕生につながるといえる。
これは、消費者にとってもメリットであろう。




まとめ


現状の腕時計価格低下傾向は、狙っているモデルがある人にはメリット、
中長期的にはデメリットと考えるべきだといえる。

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2020/05/02

【特別定額給付金】リアルかオンラインか、どう買うか【10万円、対面販売?】

給付金始まる


一人あたり10万円の特別定額給付金が出る。
この記事を執筆した5月1日時点で、受付開始した自治体が、679。

筆者は、当初の予想では、「給付は夏ごろになるか」と考えていた。
良い方に外れたので、ご容赦を。
このままなら、5月か6月中には、国内の自治体の大半で、給付が始まるのではないかと思う。


もちろん、一律の給付は、政治的および経済的に、早ければ早いほどよい。

だが、仮にそのお金で腕時計を購入するとなると、問題が起きる。



対面かネットか


対面販売かオンラインショップかという問題だ。

大抵の消費財と同様に、腕時計もオンラインショップで購入することが可能である。
メーカーや正規店は非対応だとしても、平行・中古店では、オンラインショップがある所が多い。
有名ブランドの大半はオンラインで入手可能であるといえる。

今までなら、オンラインショップの場合、試着ができず、不具合や偽物等、瑕疵のある場合がネックだった。


現状では、むしろ、対面販売のために実店舗に行くことのほうが、(道中及び店内で)感染症対策的に不安であろう。
(たとえ、体力と健康に自身があっても、仕事や世間体を考えて、極力感染したくない方も多いのでは?)


年々、オンラインショップ利用のハードルが下がってきたとはいえ、
万人が10万円またはそれ以上の腕時計を購入することができるか?していいのか?と疑問に思う。


なお、筆者は、オンラインショップより、はるかに不安の多いオークションサイトでも購入したことが幾度もあるので、資金さえあれば購入するだろう。


結局のところは、リスク管理


個人によって異なるリスクをどこまで負えるか、であると思う。

負えるリスクには個人差がある。
もちろん、資産状況による差は言うまでもない。

仮に、同じ資産状況の二人がいたとしても、
腕時計を複数所有しているA氏と、
(数万円以上の)腕時計をほとんど所有していないB氏では、
一本の腕時計に対しての負えるリスクは異なることを明らかにしたい。

腕時計を複数所有しているA氏なら、既に所有している腕時計とのキャラかぶりのほうが、むしろ心配ともいえよう。
仮に、似合わなかったり、偽物だったとしても、外しにするなり、泥棒対策にしたり、話のネタにするなり、活用法はいくらでもある。

一方のB氏の場合では、失敗した場合、強いメンタルがあれば別だが、腕時計そのもの自体を嫌いになるかもしれない。


とすると、複数所有しているなら、オンラインショップやネットオークション、
ほとんど所有していないなら、信頼できる店舗での対面販売がおすすめとなるだろう。



まとめ


というわけで、腕時計を複数所有していて、10万円程度の失敗も笑えるなら、オンラインで、
無理そうなら、対面販売できるようになるまで待つ。

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2020/05/01

この「お目が高い 〜腕時計のブログ〜」をお読みの皆様へ 2020年5月版

はじめに


このブログ「お目が高い 〜腕時計のブログ〜」は、のん(moonwatcher)による腕時計について、好き放題書くブログである。


以下、自己紹介など。


のん(moonwatcher)って?


東京都出身・在住の既婚男性。
家族は妻、息子2人。
所有している腕時計は、数十個。
腕時計の他にも、熱心な趣味はあるが、ここは腕時計ブログなので、自重している(はず)。

腕時計業界人ではないし、メーカーや店舗と利害関係もないこと、アマチュアであることを誇りに思っている。

ちなみに、このブログにかつて登場した「のん」「のん(しろくま)」も、すべて筆者で同一人物だ。
筆者は元々は「のん」を名乗っていたが、後から、有名な女優さんも「のん」という名前にした。
そのため、【筆者の方が先ではあるものの】、のん(しろくま)に変更した。
ところが、今度は、しろくまさんという方が腕時計ブログの世界にいらっしゃったことを知ったので、混同を避けるために、現在の、のん(moonwatcher)にしたという経緯である。

なお、moonwatcherは、映画「2001年宇宙の旅」の序盤の主人公的な原始人の名前である。筆者の風貌に少し?似ているから選んだ。
もちろん、同時にムーンウォッチ好きな人というダブルミーニングでもある。



あくまで個人のブログ


さて、ここはあくまで、個人による趣味のブログだ。

今のところ、広告掲載はしていない。
※無料ブログ利用ゆえに、ブログ会社がつける広告は除く。
どちらにせよ、1円も金銭的な利益は受けていない。
(何度かとりあげているクリスタルガード・クロノアーマー関連でも一銭ももらっていない)

ただし、筆者にとり、精神的な利益はプライスレスである。



笑い話として


2020年春のブログ更新再開以降、何件か広告のオファーが来た。
それ自体は素直にうれしくあるものの、

残念ながら、
まあ、このサイトを読んでくれていない。
このブログを、すべて読んだら、筆者の考え方が分かるだろうに、ほんの上辺だけ見て、適当にアプローチしてるのが透けている。

例えば、よくある販売店なのに、いくばくかの広告費用で、筆者に紹介させようとする。
今まで筆者が紹介してきたような特筆すべきサイトなら、無料で勝手にレビューしてさしあげるのだが……


別の、ある腕時計サイトからは、相互に紹介し合うことをオファーされた。
これは面白そうかも、と思っていた。

か、メールで打ち合わせる途中、こちらから紹介する都合上、相手の愛用の腕時計について尋ねたら……返信がぱったりとなくなった。
自分の腕時計を答えられない腕時計サイトの管理人ってなんだ?

笑い話と考えたい。

そして、まだまだ筆者の修行が足りないとも思う。




おわりに


筆者は腕時計が好きだし、
腕時計をつけている人も好きだ。

人と知り合ったら、顔と名前と腕時計で覚える。
腕時計好きともっと知り合いたい!

あなたは、どんな腕時計をしていますか?




2020年5月
のん(moonwatcher)
https://moonwatch.blog.fc2.com/
https://twitter.com/non_moonwatcher/

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