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2020/07/31

腕時計サイト】AI WATCH RECOMMEND(シチズン)【勝手にレビュー

AI WATCH RECOMMEND


腕時計サイト勝手にレビュー、今回は、シチズンの提供している

「AI WATCH RECOMMEND」を紹介する。


AI WATCH RECOMMEND
https://aiwr.citizen.jp/

(今回の記事の画像はすべて、このサイトのスクリーンショットだ。
また、最近、シチズン関連の記事が多いが、偶然である。)

どんなサイト?



選択肢にしたがって、画像やキーワードを選択していくと、ファッションの傾向や、
おすすめの腕時計を紹介してくれる。


結果の例を示すと、

筆者の場合
「きれいめカジュアル系」
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「ぴったりの腕時計」
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※なお、腕時計の画像を3つ選ぶ質問で、すべてカンパノラを選択したときも、この画像の通り選択したときも、同じシチズンメカニカルをすすめられた。


さらに、「あなたの情報・好みをアップデートする」を選び、

追加で年齢、職業、趣味嗜好等のかなり個人情報色の強いものを入力すると

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もう一つのおすすめ
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が表示された。


評価


「遊びとしては面白いな」という印象だ。
ただ、おそらくシチズン製品しか表示されない仕様になっていそうだ。
(シチズンでも、Q&Qなども、そもそも選択肢に出てこない)


また、シチズン側には「腕時計に関心のある層の個人情報を収集する目的」があるのだろう。
「あなたの情報・好みをアップデートする」で追加での情報入力を求めるところに顕著だ。
他のアンケートと違い、ウソを入力したら「自分にぴったり」にならないと思うと、正直に入力する方がかなり多いと想像する。

子会社の人員削減を始めるほど苦境にあるシチズン
せっかく集めた情報はどう生かされるのか。興味は尽きない。


おわりに


とにかく、面白いなとは思う。
(多数のブランドを取り扱う)高級腕時計専門店あたりが同様の取り組みをしたら、世界中の腕時計を幅広く見繕ってくれたら、さらに面白そうだ。

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2020/07/30

シチズンの子会社、希望退職を募る

シチズン時計の連結子会社シチズン時計マニュファクチャリングが希望退職をつのる!



fashionsnap.comによると、

シチズン時計マニュファクチャリングが希望退職を実施する。
親会社であるシチズン時計の取締役会で、決定したとのこと。
550名を予定しているとのこと。

https://www.fashionsnap.com/article/2020-07-28/citizen-out/

リンク先の記事によると、


近年はスマートウォッチ市場が拡大したことなどからアナログクォーツウォッチ市場の縮小傾向が続き、シチズン時計においてもムーブメント外販事業におけるアナログクォーツムーブメントの需要が減少。これに伴い、シチズン時計マニュファクチャリングではアナログクォーツムーブメント生産の合理化やコスト削減といった損益改善を図っていた。それでも市場の環境は厳しく、中長期的に大幅な需要回復が見込めないとして、今後のアナログクォーツムーブメントの生産規模に見合った人員の適正化を進めるため、今回の募集を決定した。



とある。

スマートウォッチの普及により、アナログ腕時計の需要が減ったこと
が主な理由のようだ。


というわけで、新型コロナウイルス感染症による影響をうたっていないことが気になる。


一方、
日経新聞の記事では、
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO62014830Y0A720C2916M00?s=1

スマートウオッチの台頭や時計離れの影響で時計の駆動部品の需要が減少。新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちとなり、販売が低迷していた。


とあり、こちらでは、新型コロナウイルスの影響を書いている。


しかし、先の記事の方が詳細に書いてあることから、コロナウイルスの影響がなくても、人員削減する予定だったのではと、考えてしまう。



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(画像はイメージです)


希望退職って


本当に技術があって有望な人材が抜けて、無能が残る……ということになりがちだ。


さて、
何回かこのブログで書いているとおり、従来の日本メーカーのやり方では、生き残れないのは明白だ。

時間はスマホで見られるし、
スマートウォッチや、外国産の格安の腕時計などいくらでも競合はある。

かつての強みだった、安くてそこそこの品質(メーカー自称の低価格高品質)では駄目。

実用品としては、すごく安くてクレームぎりぎりの品質
趣味嗜好品なら、すごく高くても高品質

そんな二極化が一層すすむことは間違いない。


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2020/07/29

絶対にマウントをとらないために使える腕時計

決して、マウントをとらないという選択



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先日、仕事で人と会うことがあった。
初対面の相手、しかし、大切な仕事である。

ビジネスパーソンの読者諸兄なら、
できるかぎりちゃんとした、格好をして、ちゃんとした腕時計も、と考えるだろうか?
もちろんアリだ。


でも、筆者は、そこそこの格好に、冒頭の画像の通りダイソーのシンプルウォッチを選択した。


どんな仕事内容かは割愛するので、遠回しになって申し訳ないが、
今回の仕事で、筆者は、とにかく初対面の「相手にマウントをとらないこと」を優先したからだ。
つまり、見たことのない相手よりなるべく劣るようにを目指したのだ。


ダイソーのシンプルウォッチ……
もちろん、シンプルで、それでいて500円とはバレない。
さりとて高価には見えない。

つまり、「腕時計をしている」というドレスコードを満たすための十分な道具であり、
「実用性も当然」あり、
なおかつ、相手の腕時計よりまず安い。(=マウントをとらない。)


相手の出方(腕時計)がわからない以上、なるべく相手より低く、なおかつ失礼に当たらずに、という選択をする上で
ダイソーのシンプルウォッチは、この上なく優秀である。


ちなみに、今回の相手方の腕時計は、アップルウォッチだった。
そちらも、高級腕時計と比べて、機能面だけでなく、マウントをとらないという面でも優秀な腕時計である!


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2020/07/28

歴史と機械のロマンと、腕時計

歴史と機械のロマン


こちらは「アンティキティラ島の機械」

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(画像は「いらすとや」 https://www.irasutoya.com/ より。こんなニッチなイラストもフリーで公開している「いらすとや」さん、大好き!)

この「アンティキティラ島の機械」は、
・紀元前に作られたアナログコンピュータ

・20世紀になって沈没船から発見されるまで、存在自体を忘れられていた

・もしかすると量産品

といわれている。


ちなみに、日本語で「機械」といわれるくらいなので、かなりの大きさを想像しそうだが、

実際のサイズは、スニーカーの箱、程度である。



現代に蘇る


ちなみに、アンティキティラ島の機械を、腕時計ブランドのウブロが、小型化して再現している。
2011年にムーブメントを、
2012年には腕時計を発表している。

https://www.gressive.jp/brand/hublot/news/154915
https://openers.jp/watch-and-jewelry/21632

あとに続いてはいないので、一過性のものである。


ならば


我が国のロマンあふれる機械、「万年自鳴鐘」
https://toshiba-mirai-kagakukan.jp/learn/history/toshiba_history/clock/index_j.htm


あたりを現代に蘇らせて組み込んだ腕時計、今の技術なら、きっと、やろうとさえ思えばできるんだろうけどな。
でてこないかなあ。

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2020/07/27

リセールバリューなど、客観的数値と腕時計

客観的数値と腕時計


基本的には、筆者は腕時計選びは主観「情熱」(「ときめき」と言い換えてもいい)だと思っている。
趣味嗜好には、理屈だけでは説明できないことが多いし、
そもそも、理屈自体も、好みに合わせた後付であることが多い。


しかし、
配偶者をはじめとする家族等の説得が必要な場合は、
ある程度の客観的データ的な側面が有効であると考える。
以下の3点

1 価格

2 ランニングコスト

3 リセールバリュー



1 価格
予算の範囲である必要がある。

同時に、安すぎも良くないこともある。
(結納返し、プレゼントや記念の品の場合、特別感が必要)
また、興味のない人からは「高いほうが良いもの」と思われやすい。


2 ランニングコスト
無視すると維持できなくなる。
あらかじめ、想定される費用は、開示しておくべき。
(または、開示しないべき?)


3 リセールバリュー
売却するときの価格。
これが高いほど「いざというときに売れる」という謳い文句が使える。
例えば、「かなり使っても半額で売れるから実質半額」みたいな。

一部の人気モデルの場合、新品購入時よりも値上がりすることさえある。

しかし、何度もこのブログで書いたとおり、
投機的な側面が強いので、腕時計を金融資産と同じように考えるのはおすすめしない。



しかし


腕時計はもはや必需品ではなく、趣味嗜好品なので、
客観性を突き詰めると、「スマホでいいじゃん」になってしまう。

後は、ステータス性、ストーリー性などの側面でごまかすのもありか。

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2020/07/26

これは、教育的腕時計 〜シチズンQ&Q VR78-001 レビュー〜

シチズンQ&Q VR78-001



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下記の記事で取り上げた腕時計を実際に購入した。
ネットショップで、2000円程度だった。しかも送料無料で。


【シチズンQ&Q VR76-001】かなり教育的な腕時計を見つけた
https://moonwatch.blog.fc2.com/blog-entry-139.html

※正確には、紹介したものとは色違いで、型番がわずかに異なるのだが、本質的な違いはない。


パッケージ


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いかにも、ホームセンターあたりで吊り下げられていそう。

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箱の両側には各種説明。
商品知識のまったくない販売員でも、接客できそうだ。


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本体


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文字盤とベゼルは、アラビア数字。
24時間および、分まで読み取りやすい。
3針が色分けされているのも教育的。
長針短針にはスリットがあり、重なった際の数字を読みやすくしている。

カラフルだが、デザインは、悪くない。
ケースもベルトも、直線が集合した『機動戦士ガンダム』の連邦軍的なデザイン。
安いけど安っぽくない。
機能のためのデザイン。無駄な装飾はないが殺風景ではない。
しかも、10気圧防水。

ケースと、ベルトは材質が違うので、どちらも白だが、微妙に色味が違う。
(なぜか屋内ではベルトが青より、屋外ではケースが青よりにみえた……)


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裏側
ベルトは、やや硬め。
金具はしっかりしている。

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裏蓋
刻まれている数字の2035は、ムーブメントの番号だろう。
「人類のインフラ」シチズンミヨタ2035搭載である。

中国製を示す表示は、シールになっていて、剥せる。
これは、他のシチズンQ&Q製品と同様だ。


逆回転防止ベゼル


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ベゼルを回転させると、カチカチとプラスチック的で大きめな音を立てる。
逆回転防止になっている。
画像のとおり、わずかに文字盤とのズレがある。

この程度は品質管理上仕方ない。
この価格帯で全くズレがないようにするなら、シチズンQ&QのGMT風腕時計のように、固定ベゼルにするしかないだろう。


その他


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学研の子ども向けの教育的掛け時計に、やはり似ている。

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モノクロにすると。


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着用してみると。
サイズ感は、メンズのダイバーズにしては、やや小ぶりか。

なお、この腕時計を妻に見せたところ、
長男用かと思われたので、最初で最後の着用になるかもしれない。


まとめ


シチズンQ&Qらしく、高コスパ腕時計といえる。

カラフルかつ教育的であるが、唯一の欠点は、白地に黄色い数字の視認性が低いことか。
(色違いで、黒や紺色の製品もあるのて、それらにすれば解消できるだろう)

リュウズは小さいが、問題ない。
日付表示がないクォーツムーブメントなので、ユーザーが操作することは、ほとんどない。
(筆者の場合、開封時点で、時刻は正確だった)
むしろ、リュウズガードに収まっていて、故障しにくいことに好感がもてる。

2000円程度と(腕時計にしては)低価格帯であるものの、
裏蓋は普通のステンレス製、他はプラスチック系だから、アレルギーの不安もそこそこ低い。
(ステンレスだから安心とまでは言えないが)


そんなわけで、学齢期の子どもの夏時計にも、おすすめである。

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2020/07/25

漫画『DEATH NOTE』モデルの腕時計が出るそうですね。

漫画『DEATH NOTE』モデルの腕時計



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画像は下記サイトより転載
SuperGroupies
DEATH NOTEモデル腕時計
https://www.super-groupies.com/product/6703


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(画像は、同サイトより転載)


縦目で、DEATH NOTEロゴが入ってはいるものの、
漫画『DEATH NOTE』で主人公、夜神月が愛用した仕掛け付きの腕時計を再現しようと奮闘している様子がみられる。



詳しく書くと


なお、作中の夜神月の腕時計は、
「オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルのレーシングダイヤル版」の裏蓋を改造した品だ。

スピードマスターのウルトラセブンモデルのように、オメガ社と本気でコラボしようとすれば、原作に忠実な製品をリリースすることも不可能ではなかろう。


しかし、
今回のコラボ企画を作った「SuperGroupies」という会社は、あくまでオマージュウオッチ的なアプローチをしたようだ。

今回の腕時計のムーブメントは、セイコーのVD55
よくファッション系ウオッチに使われる、安いクォーツクロノグラフムーブメントだ。

公式サイトを読んでいくと、腕時計製作を担当したのは「株式会社マルゼキ」というらしい。
調べてみると、OEM腕時計を製作している会社だった。
スピードマスター風のファッション腕時計なら、作りなれていることだろう。

しかし、裏蓋を引き出して、紙切れをしまえるギミックを搭載するなんて、前代未聞だったろう。


通常の原作コラボ系腕時計よりも、
手間暇はかかっているだろうに、29800円+税という価格には、安さを感じる。


買わないけど。

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2020/07/24

「パパの時計」 by 次男(3歳児)

「腕時計」


昨日で、ブログの5ヶ月間毎日連続更新達成。

もちろん、そのお祝いというわけではないけれど、
ちょうど、
3歳の次男が、たくさん「パパの時計」を作ってくれていた。
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3歳児の腕時計に対する認識が垣間見えて、興味深い。
学研のニューブロックを使用している。

歯車のパーツは、山がちょうど12個で、時計っぽい。
そして、その歯車は回転する。



そして、
ここからは筆者のアイディア

合体させてみた。
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ジャストサイズ!
測って作ったわけでないのにジャストサイズ!

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2020/07/23

おかげ様で「5ヶ月間、毎日連続更新」達成しました。

感謝!


いつも、このブログ「お目が高い 腕時計のブログ」をご覧いただきありがとうございます。

おかげ様で、「5ヶ月間、毎日連続更新」を達成しました。
少しずつPVが増え、
拍手やコメントも(たまに)いただき、
大変、励みになります!

引き続き、よろしくお願いします!!


2020/07/23
のん(moonwatcher)



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さて


次は半年、200日あたりを目指していきたい。

ネタが切れるかと思いつつ、腕時計にまつわるニュースや、情勢の変化や、新製品や、

興味のあるものを書いていると、結果的に、まだまだ続きそうである。

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2020/07/23

腕時計サイト勝手にレビュー 「昔の時計ブランド広告」

腕時計サイト勝手にレビュー


今回は、Twitterで「時計知りたがり」さん(https://mobile.twitter.com/dilettanteer)が紹介されていた
https://twitter.com/dilettanteer/status/1285099568934252545?s=20

イソザキ時計宝石店の
『昔の時計ブランド広告』
http://isozaki-tokei.com/koukoku.htm

を、勝手にレビューしたい。


昭和な時代の広告


パテック・フィリップ、ロレックス、オメガ、セイコー……、
36ブランドの古い広告画像が閲覧できる。(昭和から平成にかけて)
おそらくは雑誌や新聞の広告だろう。

その中の、ブローバの広告では、「❜71」なる表記があったので、1971年、50年近く前の広告になる。

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昭和46年(1971年)

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昭和47年(1972年)

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平成6年(1994年)

(画像は全て、イソザキ時計宝石店の『昔の時計ブランド広告』から転載)

単に、当時の腕時計を見られるだけではない。

当時の広告になるような各ブランドの主力がわかることもあるし、
当時の価格や、広告の様式など、

資料としての価値は高い。


惜しむらくは



ただ、古い広告画像であるため、白黒印刷である。
また、画像もややあら目なので、値段の数字や、細かい記事の文字が見にくいし、拡大しても判別がつかないものもある。


しかし、無料で、好意で公開していただいたいることからすると、
100点満点である。

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2020/07/22

やっぱり現物見てみないとね

シチズンQ&Q A172J222Y の回転しないベゼル



画像は、シチズンQ&Q A172J222Y

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以前、レビューしたとおり「シチズンQ&Q A172J222Y」のベゼルは、回転しない。

日本人成人男性平均を上回る大男である筆者をもってしても、ぴくりとも、ベゼルは動かない。


この腕時計を購入した、とある販売サイトでは、
回転するとも、しないとも、明記はなかった。
そのため、筆者は、勝手に回転するものと思いこんでいた。

そんな失敗から


筆者なような、間抜けな失敗は、今のところ、現物を見て、触って、操作してみないと、減少しないだろう。

あるいは、親切かつ商品知識のある店員に教わるか。


しかし、新型コロナウイルスからの新しい生活様式が叫ばれてから、
オンラインショッピングは、今まで以上に伸長した。

今回の腕時計程度の価格帯なら、仮に失敗しても笑い話程度だ。

しかし、
もっと上の価格帯の商品では、
一層詳細に、そして、気になるところは簡便に知ることのできる仕組みがほしいな、と思うところである。



おまけ


※ただし、この腕時計に関しては、「ベゼルが動かないことも、ネタとして面白いな」と筆者は考えるようになってきている。

また、ベゼルがいつもズレないのも、悪くない。

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2020/07/21

腕時計サイト勝手にレビュー「腕時計クイズ」(GINZA RASINブログ内)

腕時計サイト勝手にレビュー 「腕時計クイズ」(GINZA RASINブログ内)



腕時計サイト勝手にレビュー、今回はこちらを紹介する。

腕時計クイズ(GINZA RASINブログ内)
https://www.rasin.co.jp/blog/quiz-beginner/


銀座の高級腕時計店GINZA RASINの公式ブログ内に設置されたクイズコーナーである。

(なお、GINZA RASINの、公式サイトについては、このコーナーで、以前紹介している
腕時計総合情報メディア RASIN WEBマガジン
https://moonwatch.blog.fc2.com/blog-entry-60.html )


「なんだ、企業のクイズか……」と思った、あなた。
普通の企業のクイズとは質と量が格段に違う。

全300問、初級編・中級編・上級編の3段階ある。
(リンク先は初級編)


5択クイズで、
一回につき10問が出題される。

全問正解ならクリア。
(いきなり上級編からの挑戦でも可)

時計の構造から、人名、ブランドなどに、ついて幅広く出題される。
主に輸入高級腕時計を扱う店だからか、海外ネタが多めの印象だ。



なかなかの難易度


そして、難易度は高い。
(浅学な筆者にとってはかもしれないが)

筆者が挑戦したところ、初級中級はあっさりクリアできたが、
上級は何度か挑戦しても、最高で7問正解が限度だった。

膨大な問題から、ランダムに出題されるので、何度も挑戦するか、勉強しなおすかしないと、全問正解できそうにない。

難易度は高いが、意地悪な問題はない。



ぜひ、読者諸兄にも、挑戦していただきたい!

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2020/07/20

手に取る奇跡の、趣味マンガ 〜『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』

奇跡のコラボレーション


『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』は、
幼少の頃からホビーマンガに親しんだ筆者からすると、
奇跡であり至高である。

だから、すでに何年も前のマンガだが、紹介したい。

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本作は、高級時計雑誌クロノス日本版に連載(2011年1月号〜2014年5月号まで)されていた『ムリやり時計ゼミ』を改題収録したマンガ書籍である。

漫画はマキヒロチ氏
監修は広田雅将氏(時計ジャーナリスト)


なお、『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』は、2014年1月に初版で、

続編にして最終巻にあたる『続・100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』は、2014年12月に初版だ。
(もちろん、単に収録しただけでなく、加筆修正もされている箇所がある)

内容


要約すると、

腕時計に興味のない女性マンガ家「マキさん」と、腕時計オタクの「ハカセ」が、腕時計にまつわる事象を追って、日本(たまに世界)を巡る

という内容だ。

「ハカセ」の過剰なほどの腕時計オタクの生態が、本作のギャグパートも担当している。
時計の中身の機械を見て、おしりをふったり、大声で叫んだり、時計は好きだけど時間は見なかったり……。


漫画担当のマキヒロチ氏は、(おそらく)専業の漫画家である。

一方、腕時計についての解説やコラム、および作中の時計オタク「ハカセ」は、(連載中にクロノス編日本版集長になる)広田雅将氏が担当していた。
だから、情報の正確さやわかりやすさに定評があるのは当然として、

「マンガ部分が、購入するに値する内容」であることは特筆しなければならない。


よくあるハウツー物、よくあるビジネス本、よくあるホビー系のマンガは、ほとんどセミプロの漫画家によるものだ。
「有名キャラを使った子ども向け学習マンガ」だと、作者本人が描くことは一切なく、大抵はアシスタント等による。

しかし、この『100万円超えの〜』は、プロの漫画家による作品である。
(正確には連載中に専業のプロ漫画家になったのかは、時系列分析が足りないものの)



本物である


だから、本作は「マンガとして本物」であり、「腕時計メディアとしても本物」であるといえる。

こんような奇跡のコラボレーションが、今後、存在しえるのか、不安にさえなる。

また、結局のところ、
「作者が腕時計に、あまり興味のないまま」連載を終えることも面白い。

普通、ビジネスだとしても、「興味のあるふり」をするのに!

そういう、お約束にあえて乗らない姿勢も、好感がもてるのだ。

(さらに、一冊552円+税であり、ニッチな書籍の割には、安価な部類であると考える)

惜しむらくは


とはいえ、連載開始から数えると、10年近く前の作品である。
当時とは腕時計にまつわる事象も大きく変化した。



(なお、本作の連載期間は、リーマン・ショックおよび東日本大震災の影響で、各種金融資産や、腕時計を含む高級品相場は、歴史的に低かった時期と重なる。)

だから、どうしても情報としての価値は低下した。

逆にいえば、あと数十年したら、その時代の空気を伝える腕時計文化の資料になるのかなと思う。

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2020/07/19

『〜べき』と『○○カ条』には拒否反応があるようだ。

腕時計関連の記事で見かける『〜べき』や『○○カ条』への根強い拒否反応



「腕時計ファンなら、この○○を持っているべき」とか、

『腕時計ファンの○○カ条 その○ 「○○を評価すること」』
といった記事をよく目にする。


そして、そのたびに、その記事に対する拒否反応をよく見かける。

なお、筆者の場合、その手の記事を読んだ場合、その中の考えが合えばうれしい気持ちはあるし、違ったら反論したくなるものの、嫌がりはしない。


趣味の世界なのだから、多様な考えがあってしかるべきだと思う。
発信する側も受信する側も、お互いに。



それでも



「拒否反応」の多くは、「一方的に決めつけられた」と、感じる点にあるようだ。

(全体主義的な傾向を感じることもある。「日本人なら贅沢はできないはずだ」みたいな)

おそらく、ほとんど同じ内容を伝えるにしても、
「〜すべき」ではなく「〜がおすすめ」のように変えるだけで反応は変わるのではないか。

もちろん、強く断定的な口調のほうが、その分、惹きつける力も強くなるから、そこらへんは良し悪しであろうか。

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2020/07/18

「時計を描いてください?」

「腕時計を見ずに、腕時計の絵を描いてください」


普段身につけているのに、腕時計を詳細に描くことが難しい……

そこから、いかに細部を覚えていないものか……
という趣旨の研修があるらしい。



あるいは、認知症の検査にも、

時計描画試験
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E8%A8%88%E6%8F%8F%E7%94%BB%E8%A9%A6%E9%A8%93


という、掛け時計を詳細に書かせる試験があるようだ。


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でも、これ、できちゃうね



ところが、
腕時計ファンにとっては、
むしろ、詳細に描きすぎてしまう方が多いのではないだろうか。
それこそ、文字盤上の、ロゴや細かな文字なども含めて。

とすると、上述の研修ならびに検査では、期待される効果と異なることになる。
つまり、能力よりも過大評価されることになる。

良し悪しは、別として。

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2020/07/17

腕時計の「ゾンビ」

腕時計に興味がない人は驚くだろうが、腕時計には「ゾンビ」がある




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いわゆる、ゾンビブランド、ゾンビメーカーである。
(画像はイメージ)

一旦廃業したブランド・メーカーが、
近年になって、別の資本・別の工場等で「名前だけ復活」すると「ゾンビ」と侮蔑的に言われるのだ。


一例をあげると……


それは、やめよう。


このブログの趣旨に反する。


「ゾンビ」だっていいじゃない


筆者にとっては、そのブランドがゾンビだろうが、関係ない。

その腕時計が、一個の腕時計として素晴らしいか、のほうに興味がある。

そりゃ、ブランドイメージが高ければ高いほどいい。


だが、例えば伝統が連綿と続いていることと、目の前の腕時計の良し悪しには、論理的な関係はない。


もちろん、ぽっと出のブランドが、永久修理をうたったところで、そもそも永久にそのブランドが存続するか不安だ。
だから、総合的に付加価値としては、ブランドとしての差はある。



ただし


個人的には、古い名前だけ呼び起こすより、
新たに自分たちの名前で立ち上げるほうが潔いと思う。

だけど、潔さよりも、手軽にブランドイメージを得られる方が、経済的だからなあ……。

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2020/07/16

「腕時計焼け」気にしますか? 2020版

そりゃ気になる、でも、気にするのはそっちじゃない!



腕時計の下だけ日焼けせず、跡が残る「腕時計焼け」
気になる人は、気になるでしょうか。

筆者は毛深いこともあって、目立たないのと、
例年息子と屋外プールに何度か行くので、結果的にあまり腕時計焼けしないので、気にしていない。


筆者は、今年に限っては、気にするのは「そっちじゃない!」と思う。


なぜなら「マスク焼け」のほうが格段に気になるからである。



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例えば



「腕時計焼け」が気になるのなら、人前で腕時計を外さなければいい。
ビジネスの場なら外す必要は少ない。プライベートでも、腕時計ファンなら、やはり外す必要は少ない。


一方の「マスク焼け」
やはり、マスクを外さなければ……、と思っても、
会食や、ごく親しい人との室内で過ごす場合は、外すことになる。
食事の一口ごとにマスクをするのは現実的ではない。



というわけで、気にする優先順位としては、

1 マスク焼け
2 腕時計焼け

であろう。


というわけで、腕時計焼けを気にされる方は、マスク焼けを第一に気をつけた上で、さらに余力で、とされるべきだ。


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2020/07/15

「故障の8割は電池(動力)切れ」 〜こどもチャレンジの付録の模型時計〜

置き時計型知育玩具の故障


画像は、こどもチャレンジのおまけの、置き時計型の知育玩具。

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○時ちょうどと、○時半のときにボタンを押すと、その時刻をキャラクターの音声が読み上げてくれたり、

「7時にしよう」と、○時ちょうどと、○時半に針を合わせる問題を出してくれたりする。

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元々は、長男の「こどもチャレンジ」の付録だった。
しかし、長男にはもう不要になり、

学習意欲の異常なほど強い次男にとって、いいおもちゃのなった。
次男は、2歳半頃から、毎日のようにいじっていた。



先日、電源を入れると、
はじめの、起動ルーチンの音楽&音声が流れる途中で、また、はじめにもどってしまう。

使えなくなってしまった。
いわゆる、壊れたラジオ?みたいだ。

妻は
「(次男が)たくさん使いすぎたから壊れた」
という。


しかし、見た目上、異常はなさそうだ。
シールを貼って剥がした跡と、多少の汚れ程度。

針やボタンにも違和感はない。


電源スイッチは、音量調節を兼ねている。
「大」「小」「切る」の3段階。

普段息子たちの使うときは、「大」にしている……?


試しに、「小」にしてみると、
やはり途中でループするものの、
「大」のときよりは、起動ルーチンの最後の方まで音声が流れる。
しかも、起動ルーチン中に問題ボタンを押すと、問題ができる!

回路の異常とも違いそうだ。



解決



電圧が途中で、足りなくなって、起動を繰り返していると仮説をたてた。

あとは、電池交換するだけ。

単4電池2本。


無事に、復活できた。



「故障の8割は電池切れ」
どこかで聞いたフレーズが脳裏をよぎる。


今回の故障のように、中途半端に使える場合が、よくないなと思う。

こどもが、使うような物だと、「荒く使ったから」「安物だから」と、機械的または回路的な故障を疑ってしまう。


以前、割と似たような症状になった「あいうえお表型の知育玩具」があった。
あのときは、やはり寿命と思っていたが、実は電池切れだったのではと想像する。


腕時計でも


腕時計に興味のない人にとっては、

クォーツの電池切れどころか、
機械式の巻き上げが不足して止まっただけで、故障だと思う場合があるという。

しかし、他人事でもないなと思う。

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2020/07/14

『僕がApple Watchを買わない、たった1つの理由』

定期的にアップルウォッチが欲しくなる


筆者はアップルウォッチが定期的に欲しくなる。
だが、そのたびに諦める。

Apple Watchいいよね!

まず、開発の際の逸話がいい。

Apple社は、Apple Watchの開発にあたって、従来の腕時計について、徹底的にリサーチしたという。

他のスマートウォッチメーカーの大半が省いている工程だろう。


Apple社は、単に腕に付ける小型の情報端末なのではなく、Watch(腕時計)として、存在するようにした。


(余談だが、シューティングゲーム「R-type」シリーズの劇中の開発秘話に似ていると思う。
「生体物理学、遺伝子工学、魔道力学までも応用して〜」
良い意味で。)


シンプルで機能的でいて、
しかし、完成されたデザイン。
1腕時計ファンとして、純粋に興味がある。

装着感もよさそうだし、好みに合わせて、様々なタイプを選べる。
各種スポーツにも良さそうだし。

値段も、手頃なところから、高額なところまで、選べる。





でも……


しかし、Apple Watchには、iPhoneとのペアリングが必要である。

だが、筆者のスマートフォンはandroid端末だ。
Apple Watchは、android端末には対応していない。


筆者の自宅にある、唯一のApple製品は、妻のiPhoneだけだ。

仮に、AppleWatchのセルラーモデルを選び、妻のiPhoneとペアリングさせさえすれば、使用できなくはないが……



筆者のすべてを妻に監視されることになる!




だからといって、自分のスマートフォンをiPhoneに乗り換えるつもりもない。
スマートフォンにしてからは、ずっとandroidで、今更変えるのは、抵抗がある。


まとめ


妻に自ら監視されるか、Apple Watchをとるか?

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2020/07/13

2020年版 今、腕時計を買うということ

腕時計を買うということ


Twitterで、独立時計師の浅岡肇氏によるツイートを見て、気づいた。

https://twitter.com/HajimeAsaoka/status/1281665195278925824?s=20


(ごく一部の職業や環境を除くと)
スマートフォンの普及した現在、
大多数の人類にとって、

腕時計は必需品ではない。


腕時計はファッションアイテムの一種、
あるいは趣味の品である。


(ちょうど、数年前にガチャガチャで存在したピクセルウォッチブレスレットのキャッチコピーは、「時間はスマホで見ればいい」だった。)

もはや、実用性も、高精度も信頼性も不要。
見た目と装着感や、面白い機能があればいい。


コストパフォーマンスを無意味だ。
そもそもが必需品でないのだから、コストパフォーマンスという尺度を当てはめることさえ不適切だ。


ただ、筆者は改めて思う。
スマートフォンの普及により、

腕時計が、はじめて自由になったと。

時間からも自由になった。
実用性さえも、ファッションの一部になった。

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