オリエント 70周年 復刻版キングダイバー レビュー ※一年遅れで購入
先日速報したとおり、オリエントの復刻版キングダイバーを購入したので、そのレビューを書きたい。
ご覧の通り、60年代の同名のオリエント・キングダイバーの復刻版だ。
ウィークリーオートオリエントとのことで、
「曜日表示」が漢字3文字と目立っている。筆者はおもしろいと思った。
ただ、うちの妻には不評だったし、かなり賛否ありそうだ。
が、「否定的な人は顧客ではない」から問題ない。
全体的なデザインも独特で、筆者にとり初オリエントでもあるので、新鮮さでいっぱいだ。
視認性はよく、手巻き、秒針停止機能つきの自動巻きだから、実用性も高い。
定価45,000円で、復刻版を作るのだから多少目をつぶる必要はあるとは思うが……
それでも、価格とクオリティ(復刻度合い含む)のバランスは、極めて良好であると考える。
重さは、全てのコマがついて151グラム、筆者の腕周りに合わせると144グラムだった。
決して軽くはないが、存在感とあいまって重すぎもしないと思う。
2つのリュウズには、どちらもOマーク付き。
2時側が回転リング用で、4時側が日付時刻&手巻き用だ。
ねじ込み式ではないが、防水性は比較的高い(20気圧ボ防水)ので、使いやすさとのバランスは取れているといえなくない。
ただし、問題点もあるのでそちらは後述する。
裏蓋には潜水士のマーク。
メタルブレスが無垢になったらしいが、バックルにもう少し高級感があってもよかった。
しかし、着用感は悪くない。
わずかにカーブしている風防。
真正面から少しずれた角度からこのキングダイバーを眺めるとき、「美しさ」を覚える。
問題点
今の所、唯一の問題点だ。
2時位置のリュウズが敏感に動きすぎるのだ。
腕時計を着脱するたびに、ふれてしまうと簡単にズレる。
しかも回転リングは両方向に動くので、タイムリミットのある仕事等の際には、うっかりが起きなくもない。
それでも
あえて現代のダイバーズの規格には合致しないことを明記しながら「キングダイバー」として復刻したことには、称賛せざるをえない。
オリエント公式サイトから引用すると、
「
*本モデルは1965年に登場した「King Diver」の復刻モデルです。
20気圧の日常生活用強化防水仕様であり、ISO規格に準拠した
ダイバーズウオッチではありません。
」
とある。
だが、元々、ダイバーズというには心もとない防水性能だった原典からすれば、大幅に改良されているのだ。
個人的には、原典のほうがわずかに好みの見た目をしているのだが、
令和の世に、サラリーマンの小遣い程度の価格で、1960年代の腕時計のハイクオリティな復刻版を入手できるのだから、文句を言ってはバチが当たる!
たぶん、細かいところには、気に入らないところがある方もいるかもしれない。
しかし、全体を見ると、一個の腕時計として、このキングダイバー復刻版はまちがいなく買いだ!
おすすめなのだと声を大にしたい。