2022/7/8発売のセイコー5スポーツSBSC003(セイコー5GMT青)を、ネットショップで予約購入した。
手元に届いたのは発売日翌日の7/9だった。
一日乗り遅れたのは悔しいほどいい時計だ。
そんな筆者の感想は……「全部のせ!」
なお、
いまさらながら、リニューアルされてからの国産セイコー5スポーツをはじめて入手した。
GMT機能をメインにしている腕時計も初だし、ジュビリーブレスも初だし、サイクロップレンズ付きも初だし、セイコー〇〇ボーイSKX系の腕時計も初だ
個人的に初めてが5つも重なった。
しかし、それでも筆者にとってではなく、この腕時計自体が本質的に全部のせであると思うのだ。
外箱
専用っぽいが5スポーツのロゴなし。
箱は中国製アピール?
内箱
セイコー5スポーツロゴつき。
箱は中国製アピール?
開封
セイコー5スポーツ SBSC003
情報量は多いがしつこくはない。
黒と青に色分けされたベゼルインサートがガラスに封入されていて、きらきらしてて好みだ。
針がどれも特徴的。視認性は高い。
文字盤は濃い青で、ベゼル上の黒、ベゼル下の青にはさまれているとちょうど中間という感じだろうか。
ちょっと手で陰ができるだけで夜光がかなり主張する。
ケースサイド、リュウズ
リュウズは大きめで、ロゴなどはない。
このあたりはSKX系のセイコー5スポーツとほぼ同じだろうか。
ブレスとバックル
悪くないし、安っぽくはない。
かといって高級感もない。
ムーブメント
4R系ムーブメントにGMT機能を付加した新型だ。
しかし、裏蓋から見る限り筆者には旧来のムーブメントと見分けがつかなかった。
そして、7sムーブメントの系譜を色濃く残す簡素な見た目。
よく取れば質実剛健。
なお、このムーブメントは機能的には十分だ。
24時間針(GMT針)も独立して動かせる構造だ。
回転ベゼルとの組み合わせでは、三地点の時刻を同時に表示できる。
もちろん旧来の秒針停止機能や手巻き付き自動巻のままだ。
他の時計と比較してみると
筆者が以前入手した
海外向けセイコー5スポーツ(画像右端がニューモンスター、その隣がSNZF15)、セイコー・スピードタイマーソーラー(左端)と並べてみた。
各部の質感などは現行セイコー5スポーツより向上しているので、当然ながら旧来のセイコー5スポーツより上の部分が多々ある。
しかし、比較的価格の近いスピードタイマーソーラーには及ばないところも散見される。
あくまで現行セイコー5スポーツに付加価値を増加させた製品とみていい。
この2つはとてもよく似たバックルだ。(左がSNZF15、右が5GMT)
サイズは右の5GMTのほうが細く、それでいて刻印のシャープさは上だ。
しかし、質感や操作感はよく似ている。
セイコー・スピードタイマー・ソーラーと比較
同じセイコー国産腕時計だ。スピードタイマーのほうが実売価格7千円ほど高いが、どちらも5万円台。同価格帯といっていいだろう。
スピードタイマーソーラーが機械式版のスピードタイマー復刻版の廉価化を目指した製品とするなら、
5GMTは、従来の5スポーツにさまざまな付加価値を加えた製品だ。
出自もおそらく目指すところも違う。
同価格帯ながら両者には違いがあると感じるのだ。
スピードタイマーがプチ高級なら、5GMTは高付加価値な普及品だ。
まとめ
セイコー5スポーツGMTは、「全部のせ」だと主張したい。
基本のラーメン(現行5スポーツ)に、可能な限りトッピングをしたもののようだ。
もちろん美味しいけど、基本の部分は基本のままなのだから。
もちろん、そんなことは百も承知で買ったし、事実大変満足している。