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2020/05/17

腕時計投資はおすすめしないよ【個人投資家としての私見】

腕時計投資はおすすめしない


腕時計を純投資目的で購入する人がいる。
ロレックスのスポーツモデルか、オーデマピゲのロイヤルオーク、パテック・フィリップのノーチラスあたりを。


本気の投資目的の人は、正規店で購入後、そのまま保証書付属品を貸し金庫にしまうとも。


もちろん、いままでの腕時計相場の上昇傾向からすると、儲かるようにみえる。

しかし、個人投資家筆でもある筆者は、腕時計投資はおすすめしない。
理由は以下の通りだ。


1 腕時計価格が上昇するとは限らないこと
2 保管費用等のコストがかかること
3 腕時計は利息または配当金を生まないこと
4 すぐに換金できなかったり、買い叩かれる可能性
5 単価が高いこと


では、詳述していく。

1 腕時計価格が上昇するとは限らないこと


腕時計の価格が上昇してきたとはいっても、この百年程度の間のことである。
確実とは言えないのは、身近な例に懐中時計があるからだ。
懐中時計は、百年前のアンティークでも、安い物は1万円から手に入る。
かつては、日本の家一軒と同じ価値と言われたものでも数万円で手に入る。
あるいは、雲上ブランドの複雑時計も、懐中時計なら、サラリーマンにも手に入る程度の価格帯である。

大暴落である。

同じことが、腕時計でも起きないとはいえない。


ロレックスのスポーツモデルやロイヤルオーク等にも不人気時代はあるし、不人気だったからこそ数が少なく、プレミアが付くともいえる。
人気になってからでは、遅いのだ。
今から、手巻きデイトナのような、千倍にもなる価格上昇は望めないだろう。



2 保管費用等のコストがかかること


極力コストを下げることは、資産運用の鉄則だ。
リターンは不確実なものだが、コストは確実だからである。

腕時計を保管していても税金はかからないが、貸金庫あるいは貸倉庫には費用がかかる。

自身の所有している家屋に保管しているなら目に見える費用はかからないが、
実際には、その場を専有していることの遺失利益があるし、防犯防火対策にかかるコストは増大する。



3  腕時計は利息または配当金を生まないこと


もちろん、腕時計は何ら利益も配当金も生まない。
同じ金額で、株式等を購入しているのなら、配当金をもらえるのに。

かといって、腕時計のレンタルサービスに貸し出すとなると、コンディションの悪化から、大幅に資産価値は減少するだろうから、投資目的所有の腕時計には向かない。



4 すぐに換金できなかったり、買い叩かれる可能性


仮に順調に価格上昇したとして、あまりに順調すぎると買い取れる店舗は限られる。結果として換金までの時間がかかる恐れがある。
すぐに現金化したいときには不利だ。
また、腕時計投資を始めた人が亡くなった場合、遺産として腕時計を相続した人が、正当な価値を分かっていないと、買い叩かれたり、壊したり紛失したりする恐れもある。

こちらも、明らかに価値があるとわかり、流動性の高い株式等に比べると大きく劣る。


5 単価が高いこと


価格上昇が期待できそうな腕時計は大抵、高級と言われる百万円以上の腕時計だ。
大抵の株式と比べても、これは単価が高すぎる。
手を出しにくいし、分散投資しにくい。
換金したいときに、一変に必要以上に換金することになるのもマイナスだ。



まとめ


以上のことから、筆者は、投資目的で腕時計を購入することはおすすめしない。

もちろん、資産運用に熟達している方が、膨大な資産のうちの分散投資の一環として行うのなら、まだ納得できる。


しかし、リスクとコストの割には、リターンを期待しにくいので、やはり、おすすめしない。


補足


なお、今回は買ってすぐに転売するケースは想定していない。
一部の人気モデルは、正規店で購入後即転売すると、百万円以上の利益がでるものもあるが、
①そう何度も使える手ではない
②百万程度のリターンでは、投資の旨味と言えるほどではないからである





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