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2020/08/26

「ねんがんの妖怪ウォッチをてにいれたぞ!」後編 〜バンダイ・DX妖怪ウォッチ零式 レビュー〜

腕時計としてみるDX妖怪ウォッチ零式


先日、リサイクルショップで購入したDX妖怪ウォッチ零式レビュー後編

今回は、腕時計ファンの視点から、
あくまで腕時計としてみていく。


超・デカ厚!


サイズは、前回も書いたとおり、

ケース幅※ 70mm
(※正確には少しケースより飛び出しているベゼルの幅)
ケース厚 42mm
ラグ幅 30mm
である。

一般的なデカ厚腕時計よりも、はるかに大きい。
各種腕時計と比較したのが、下の画像である。

20200824053012fb4.jpg


画像の左から順に、
ディーゼル・ミスターダディ、
オメガ・シーマスター200、
バンダイ・DX妖怪ウォッチ零式、
カシオ・G-SHOCK、
小学8年生付録、である。

筆者私物から様々なものを取り揃えたが、その中でも際立って大きい。


今まで筆者の手持ちで最大だったミスターダディ(ケース幅66mm)が、
DX妖怪ウォッチ零式と並ぶと、子供のようだ。
20200824053006f00.jpg


実測値の純粋な大きさもあるが、3色の膨張的なカラーリングによって、より一層大きく見えている。

厚さも42mmと、一般的な腕時計の数倍である。
まるで、大きめの腕時計の幅の値のようである。


それでいて、このDX妖怪ウォッチ零式は、
3歳児から、平均的な日本人男性より大柄な筆者まで、難なく腕に付けることができた。
(筆者でもベルト穴は3つほど余った!)

おそらくは、「メインターゲット層」と思われる日本の小学生に、あまねく使ってもらおうという考えからであろう。
このサイズなら、柔道のメダリストや大相撲の関取を目指しているスーパーキッズにも付けることが、まず可能であるからだ。
プロダクトとしては、実に正しい。




針・文字盤


なお、この妖怪ウォッチの針は、印刷物である。
ウォッチといいながら、腕時計として役に立つのは1日に2回だけだ。

20200824060049d72.jpg


針は、おそらく、2時54分頃を示している。

なぜ、「おそらく」で「頃」かというと、時刻を読みとるのが、大変難しいからである。

例えばインナーベゼルに刻まれている目盛り、これは分ではない。
12時位置から3時位置まで数えると10個。
つまり1分半につき1目盛となってしまう。

同様にベゼルの突起部も、時刻の読み取るには、役に立たない。
12時位置から3時位置まで数えると5個で、目盛り2つにつき一つとなっている。
(一方、今回比較に使ったシーマスターでは、ベゼルの突起部も分や時に対応している)

この、「気持ち悪さ」、「妖怪」のしわざなのか?



両半回転ベゼル


また、ベゼルは両回転タイプであるが、3時位置から6時位置経由で9時位置までの半回転タイプである。

半回転はなかなか珍しいのではないか。

クリック感は軽くはあるものの存在し、幼児でも操作しやすくなっている。
基本形は6時位置に合わせておき、
モードによって、3時か9時に合わせる(突き当りなので
加減を調整しなくていい)。
半回転タイプだから、行き過ぎることが少ないという利点がある。



ベルト・尾錠


ラバーストラップである。
厚みはそこそこあり、耐久性もありそうに感じる。

そして、サイズは前述のとおり、全年齢対応になっている。
子ども向けのおもちゃという出自が良い方向に働いている。

なお、ラグ幅が30mmだから、社外品へのベルト交換は難しいだろう。(ラグ幅が余ることを許容できれば選択肢は増える)


尾錠はプラスチック製だ。
プラスチックとはいえ、しっかりと厚みもあり、簡単には壊れなそうだ。
(しかし、G-SHOCKの方が強そうだ)
そして、ケースもプラスチック製なので、ベルトだけが真っ先に壊れるという悲劇は少なそうだ。


仕上げ


元々、定価三千円程度であることもあり、仕上げはそれなりである。
プラスチック部品等には、製造時にランナーから切り離した跡が、目立つ。

しかし、かように、「おもちゃ然」としてはいても、全体的に安っぽさはない。
かけるべきところに確実にコストをかけている印象だ。

さすがは、(過去の)ヒット作といえよう。



まとめ


かつて、これら妖怪ウォッチの玩具を入手するために、
徹夜の行列まで出来たのも頷ける。
転売屋の商材にもなったともいう負の側面はあるにせよ、さすがはヒット商品である。


かつて程の人気はないものの、現行品の妖怪ウォッチも存在する。
パッケージには、「ベゼルを動かして〜」なる文言があり、腕時計教育的な側面も好感がもてる。


「腕時計をする」という、習慣の薄れつつある現在において、
腕時計型の玩具の意義は、腕時計文化の永続のためにも、あまりに大きいと考える。





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