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2020/09/24

「国内メーカーの弱さ」について、語りたい

日本の腕時計メーカーは、ブランド戦略が弱いといわれる


日本の腕時計メーカーは、常々、ブランド戦略・ブランディングが弱いといわれる。

※ここでいうブランド戦略とは、主に高級ブランドをいう。


たとえば、日本の三大腕時計メーカーの一つ、シチズンでは、
高級腕時計の定義を、10万円以上としている。

一方、高級腕時計雑誌「クロノス日本版」では、高級腕時計を100万円以上といっていた。


このことから、メーカーとメディアの「高級」には、10倍の開きがあるといえる。
どちらが良い悪いは、ここでは扱うつもりはない。
しかし、用語一つをとっても、国内メーカーの目指す高級と、国内メディアひいては高級腕時計ファン層との意識の乖離がわかる。


本稿では、ブランド戦略にとどまらない、国内メーカーの弱さについて語りたい。



1 体質面


大手腕時計メーカーの、というより、日本の企業全般として、「企業の論理」が優先されることが多いように見える。
その体質面からの弱さ。

つまり、本来の自由主義経済における株式会社とは、異なる、日本型株式会社である。
「株式会社」を名乗りながら、資本家の利益を最優先にしているのか疑問のある組織。

正社員なる謎の存在。
従業員という本来は部外者なのに、会社の内部の人間だと思い、
その中での立身出世のはてに、経営者に繋がる不自然なピラミッド構造。

純粋な能力よりも、社内での評価、社内での序列、同期との競争が重要視されてしまう。
成功しても、大して報われないのに、失敗すると、二度と浮上のチャンスもない。

結果、成功よりも失敗を恐れる組織になる。いわゆる前例踏襲主義になる。

加えて定期的な人事異動もあるから、短期的な成功をよしとして、長期的な成功は目指さない。

あるいは、国内同業他社との比較、対策を重視し、視野の狭いビジョンになる。



2 人材面


国内の企業は、基本的に人材難である。

学生の就職活動は「シューカツ」、いかに高いランクの企業から内定をもらうかのゲームに成り下がっているからだ。

結果、どんな業種・仕事内容かは、二の次になる。


もちろん、それ以前の高校大学の入試でさえ、偏差値の高さを、基準にしていたのだから、似たようなものである。

が、それによって起きるのは、慢性的な人材難だ。
人数はそろっていても、真の人材は少なくなる。

シューカツは乗り切っても、本質的に興味や愛着の薄い「正社員」の集まりになるからだ。
そんなことで、人の本来の能力が発揮できるとは思えない。



まとめると


体質面および人材面の問題を総合すると、
とても、諸外国特にスイス・ドイツ時計に勝てるはずがないとわかる。


我が国のメーカーがいくら、技術や価格での優位を推しても、

メーカー・ブランドの哲学や、情熱の面で勝てるはずがない。
起点・本質から負けるのでは、外面が整っていても勝てない。



数十年前、ある国内メーカーの社員が、「腕時計が趣味の対象になることを驚いた」という逸話があった。
今でも、それと大してかわらないのでは、と思う。
だって、会社も従業員もそう質的に変わっていないのだから。


スマートフォン・スマートウォッチの伸長により、腕時計は実用品としてよりも、趣味の品としての側面でないと生き残れなくなってきた。

今後、普通の日本的大企業が作る腕時計は、生き残れる目などないとさえ考えられる。





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