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2020/10/01

アンケート調査のおもしろさ! だが、日経電子版の「時計消費・関心度調査」には疑問が残る。

日経電子版による「時計消費・関心度調査」が気になった。




『ロレックスが認知度・好感度とも首位 日経7300人調査』
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO6391757016092020000000

調査結果等の詳細は上記リンクを、参照されたい。



日経電子版の購読者対象のアンケート調査である。
つまり、限定された階層に対する調査なのである。


しかも、上記リンク先の記事を、よくよく読むと、
調査対象の年収が限定され、「時計に関心がある人」という選別もあるという。


同記事を引用すると、

日経電子版会員(ID会員)で個人年収が600万円以上、仕事を持つ20~69歳14万人を対象とした。回答者の中から「時計に関心のある人」を絞り込み、有効回答数は7372人、男女比では男性が93%、女性が7%となった。

引用終わり

とある。



記事のタイトルでは、数千人規模の幅広い調査のようにみせていつつ、
実際には、「経済力があり、腕時計に関心がある人」にしぼっていたことは残念だ。
これが、新聞社のやることか?と疑問に思う。


さらに、そんな絞り込んだ対象相手の結果なのに、次2つの文章は、ありえない。

引用始

調査ではビジネスパーソンの腕時計への関心の高さが明らかに


コロナショック後、高額消費が冷え込んでいるが、資産価値がそれほど変わらない時計への関心の高さをうかがわせる内容となった。

引用終わり


関心のある者を調査対象にして、腕時計に関心が高いことがわかるのは、ごく当たり前である。
彼らは書いていておかしいと思わなかったのだろうか。



また、このような層だと、
腕時計を保守的・伝統的なビジネスの必需品と考えている人間が多くても不思議ではない。


そうすると、旧来、我が国において有名なブランドが強いのはうなずける。

むしろ、そうした層の中での、
グランドセイコーの知名度の低さ(トップ5に入らない)は、現在の国産腕時計の立ち位置を明確に示しているとさえ考えられる。
特に、この層に向けて、グランドセイコーは広告戦略を展開しているのだろうし。


また、腕時計に関心があって、ある程度の経済的余裕があるのなら、
複数本の腕時計をもっていても不思議ではない。
だから、腕時計に関心のあるなしで、調査対象を選別することの愚かさを、あらためて思う。




なお、これが、高級時計雑誌『クロノス日本版』の購読者対象のアンケート調査だったら、結果が大きく変わることは、想像にかたくない。
例えば、国内外有名ブランドの知名度は、軒並み9割を超えるとさえ思う。


やはり、アンケート調査はおもしろい。





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