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2020/10/05

税と製品

ビール系の酒税が変わって


本物のビールはわずかに安く、第3のビールという偽物はやや高くなった。
税率据え置きの発泡酒と、第3のビールとの価格差は小さくなったので、より不味い第3のビールを選ぶ動機も低下したと感じる。


言いたいことの大半は



今回、言いたいことの大半は、一年以上前だが、リンク先の記事に書いてある。

「日本のビールは、なぜ高い? 意外と知らない「酒税」のお話」
https://shanimu.com/2019/05/31/post-10770/


要するに、課税を避けるための商品開発が、品質低下や国際競争力の低下を招く。
というものだ。


いわゆる、ビール類似品の開発(発泡酒や第3のビール)をしたところで、海外に輸出できる代物には永久にならない。
本来のビールの品質向上にリソースを割けなくなる。


腕時計では


さて、現在の腕時計の場合、税率はもっぱら消費税の上下くらいしか関わりがないように見える。

特にロレックス等の輸入腕時計の場合、並行店や中古の商品価格は、世界的な相場と為替に大きく影響される。


そのような価格は国内の需要にはあまり影響されにくいから、
増税前の駆け込み需要の増加をねらった不当な吊り上げは、比較的起きにくいと言える。
(逆に言うと、増税後の需要減を狙って、安く買うことはできない。)

つまり、増税前に買うほうが、大抵は得をする。

もちろん、定価販売の正規店でも、増税前のほうが得だ。



かつてのアメリカ向けの時計では


かつて、スイスからアメリカ向けに輸出された時計(懐中時計および腕時計)では、

こんな刻印が多かった。

“seventeen 17 jewels unadjusted”


和訳すると、「17石 姿勢差調整なし」

ムーブメントに使う石(ルビー)の数が17を超えたり、姿勢差調整済だったりすると、高級機として関税が高くなったからだという。


だから、スイス製アメリカ向けムーブメントには、特別に、石の数を減らしたりする、逆方向の企業努力が行われることになった。



まとめ


結局のところ、商品の質によって税率を変えるやり方は、あまりうまくいかないのだ。





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