「やはり、ブランディングなのか」 ホンダF1の事例を発端に考えるブランディング
ホンダがF1撤退
ホンダがF1から撤退する。
これで、通算4度目だ。
ちなみに、(筆者の愛する)フェラーリは0回、
現在最強チームであるメルセデスは1回である。
ホンダほど、参戦と撤退を繰り返すことは、世界的に大変珍しい(不名誉な意味で)のだが、
これによって、ブランドは一層、毀損したといえる。
ただし、残念なことに、F1の本場であるヨーロッパでのホンダの知名度や自動車の売上は、そもそも、全く冴えないという。
昨年度(2019)の調査では、
ヨーロッパにおける売上で、ホンダは全自動車メーカー中で、25位。
これは、トヨタ、日産、スズキ、マツダ、三菱よりも低い。
https://www.jato.com/japan/2020021801/
コロナの始まる前の数値で、これでは、参加している意味は低下するし、F1どころかヨーロッパからの撤退もやむを得ないと考えることもあるだろう。
しかし、そもそも論として、せっかくのF1という世界最高格式の自動車レースに、(エンジン供給という形とはいえ)参戦しておきながら、
広告戦略やブランディングに、全く活かせていなかったことは、株式および社会に責任のある上場企業として、大失敗であると考える。
むしろ、それさえできていたら、撤退も防ぎ、より一層ブランド価値を、高めることができていたのにと思う。
本ブログの主題である腕時計と結びつけるなら
腕時計メーカーよりも、よほど規模の大きい自動車メーカーでこれだ。
日本の腕時計メーカーだけでなく、日本の企業のブランディングの弱さが気になってくる。
思えば、「日本発の世界的なブランド」、今はあるのだろうか。
自動車メーカーは、ホンダ以外でも、IT企業の隆盛により、相対的な地位を下げている。
かつてはソニーが強かったが、これも新興のIT企業に取って代わられている。
他方、高級ブランドに関しては、ヨーロッパ系の独壇場であることに変化はない。
つまり、質的にも量的にも、残念な形であるのが、我が国のブランドであるといえる。
個人的には、
我が国の既存の企業をあまりに保護しようとする姿勢こそが、新興企業の隆盛を阻み、
結果的に国際競争力を下げているのではと考える。
まとまらないが
残念ながら、日本の腕時計メーカーが弱いのではなく、
日本企業そのものが弱い。
保護はしないほうがいい。
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