安価な品に完璧を求める恐ろしさ
完璧を求める恐ろしさ
購入したものが、「思ってたのと違う」という状態になることはよくある。
特に、趣味嗜好の世界では、ほんのちょっとした差や瑕疵が、ゆるせないことも多い。
だからこそ、腕時計のように試着が可能なものなら、できる限り試着をするべきだし、
現物を見られるものなら、見るべきである。
ただ、高級品ならぬ比較的安価に展開されているものに対して、完璧を求めるのは無理がある。
安価とはどこまでを指すのかは、人の経済力や価値観に左右される。
とはいえ、アジア圏の海外生産の製品の多くは、安価といえるだろう。
たとえば、比較的安価な海外生産工場の多い中国。
しかし、その人件費は、この5年でさらに2倍になったという。
十年近く前の段階で、中国の賃金上昇の深刻化がさけばれていた。
「深刻化」といわれてから、さらに2倍以上になったといえる。
中国では、構造的な賃金上昇によって製造原価は上がったものの、決して品質が上がったわけではない。
むしろ、世界的な原材料費上昇の影響も受けているのだから、
今まで、たとえば10年前と同程度の価格または微増程度なのであったら、どこかで大幅なコストダウンがあったと考えるべきである。
つまり、材料やかけるべきコストにまでメスを入れていると考えられる。
まとめると
中国の工場製の製品で、品質が悪いのは、
単に工場側のせいではなく、
そもそも必要な経費をかけていなかったり、
デザインや設計面での工夫や無駄の排除がなされなかったからといえる。
しかし、その責任はなにも、メーカー側だけにあるわけではない。
物の本質的な価格、必要な人件費などのことを、考慮に入れず、安さだけを追い求める感覚のせいでもある。
かつて、よく言われた「安かろう悪かろう」は、やはり当然なのだ。
我々が求めるべきは、どこの国の産物であれ、「適正価格の良品」であろう。
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