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2020/03/17

2035、なんのこと?    〜シチズンミヨタ2035 クォーツ ムーブメント〜

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シチズンミヨタ2035
MIYOTA Cal.2035

「人類のインフラ」とも言われる、日本製クォーツムーブメントである。
総生産数30億とも言われる、腕時計用ムーブメントのデファクトスタンダードである。

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数年前、個人向けにアクセサリー自作材料を揃えているネットショップから一つ数百円で購入した。

検索してみると、海外では送料なしで1.5USドル程度で販売しているサイトもあった。
すると、2035は、卸売価格なら一つ100円程度で済むのだろうか。

安価だが、このムーブメントには、メリットがいくつもある。
キャンドゥのアナログ腕時計に入るムーブメントなどのノンブランドと比べると、圧倒的に高性能
やろうと思えば分解掃除可能で、
しかも、時刻がずれるときも、常に進む方にずれるといわれる、安心設計

デファクトスタンダードであるため、ムーブメントを交換しようと思えばすぐに調達でき、
使用するボタン電池も、また、同様に安価に簡単に入手可能
また、派生型もあり、日付表示などの機能を追加したものもあるので、腕時計設計に自由度がある。


デメリットは、クォーツムーブメントゆえにトルクが小さいこと
つまり、厚みや長さのある針は使うことができないのだ。
このムーブメントに見合った価格帯の時計にとっては、本来さほどのデメリットではないか。

最大デメリットは、むしろ、その「安さ」「普遍性」であろうか。

数万円以上の腕時計のムーブメントが、この2035だった場合、筆者でも少し残念な気持ちになる。
場合によっては、数十万円の腕時計にも使われることもあるという。

見た目はデカアツ! 
で、裏蓋を開けたら中身のほとんどがスペーサーで、
ムーブメントが2035で、それに数十万円だとしたら、
がっかりするか、外側にコストを向けたと捉えるか

時計を純粋な趣味の工芸品としてとらえるのなら、このムーブメントは無価値だ。

しかし、時計を実用品・必需品としてとらえるとき、このムーブメントは、我ら人類にあまねく正確な時間を伝える聖典でさえある。

まさに、クォーツレボリューション!


ちなみに、チプカシのアナログモデルにもこのムーブメント、MIYOTA Cal.2035は採用されている。
カシオの中のシチズン!

セイコー系は別の、そして、さらに安価になる工夫のあるムーブメントを使っているのだが、それはまた、別の記事で。





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